にごりえ 現代語訳・樋口一葉 河出文庫

伊藤比呂美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309407326
ISBN 10 : 4309407323
フォーマット
出版社
発行年月
2004年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,260p

内容詳細

夭逝せる天才女性作家・樋口一葉の主要作品を現代文学の俊英たちが生き生きとした現代語訳にうつしかえたかつてない試み。「にごりえ」他=伊藤比呂美、「大つごもり」他=島田雅彦、「ゆく雲」=多和田葉子、「うつせみ」=角田光代。不滅の輝きを放ちつづける名作群。深くて広い一葉の魅力にはいりこむためにはここから。

【著者紹介】
樋口一葉 : 1872‐1896年。「たけくらべ」「にごりえ」などの名作をのこして、二四歳で死去

伊藤比呂美 : 1955年生まれ。著書『日本の霊異な話』他

島田雅彦 : 1961年生まれ。著書『溺れる市民』他

多和田葉子 : 1960年生まれ。著書『エクソフォニー』他

角田光代 : 1967年生まれ。著書『太陽と毒ぐも』他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ふみ さん

    絶対 読んだことがあるはずだけど、さっぱり分かんなかった一葉作品の現代語訳。こんな話だったのか!? 夭逝の作家だから、苦労したとはいえさほどの人生経験もなかったはず。才能と伝聞だけで書いた作品ってことですよね。一見、私小説かと思うような地味さだけど、視点は変幻自在。仕掛けも凝ってる。一葉 すげぇ。

  • 阿呆った(旧・ことうら) さん

    ★現代語訳なので、読みやすい。男を惑わす商売女、我の強い奥さん、女中、神経症の妻など、主人公の女性と周辺人物の話。★「にごりえ」…男を惑わす女、その男の妻。それぞれ立場があります。「この子」…一番ほっこりする話「われから」…人の悪意は無実の離縁に発展するんですね。全7篇。

  • mm さん

    にごりえ・この子・裏紫は伊藤比呂美さんが、大つごもり・われからは島田雅彦さんが、ゆく雲は多和田葉子さんが、うつせみは角田光代さんが担当。伊藤さんもあとがきで書かれていたが、現代に生きている人なら誰でも一葉さんを読むときは、頭の中で現代語訳自分バージョンをやっていると思う。ただ、それを出版するとなると大仕事になるんだろうけど。島田さんの言い換えに少し違和感があったな。やはり一葉さんの女の意地は女性の方が親和性が高いのかしら?字が大きくなっていて、視覚的条件なのに内容が平易になったかの印象。

  • かごめ さん

    心の動きを綿々と書き綴ってあるわけではないので、女の言葉(独白ではない)ふるまいから察するしかないが、覚めた明治の女の辛さが読み取れる。鴎外が絶賛したと言われる筆力である。にごりえとは水の濁っている江のこと。いくつかの作品もそうだが、簡潔に態を表したタイトルである。古典・和歌・江戸戯曲も学ぶ。才女でプライドも高く貧しいが労働を蔑視していた。友達になれそうもない。24歳で肺結核で亡くなり作家活動は1年半。哀しいというより痛々しい。

  • mami さん

    いつの時代にも男を惑わす女は居たということですね。著名作家による現代語訳版ですが、角田光代さんの訳は素晴らしい。すんなりと内容に入っていけます。

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人物・団体紹介

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伊藤比呂美

1955年東京都生まれ。詩人・作家。青山学院大学入学後、詩を書き始め、78年現代詩手帖賞を受賞してデビュー。99年『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2006年『河原荒草』で高見順賞、07年『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、08年紫式部文学賞、15年早稲田大学坪内逍遙大賞受賞(本データはこの書籍

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