ナチュラル・ウーマン

松浦理英子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309403229
ISBN 10 : 4309403220
フォーマット
出版社
発行年月
1991年10月
日本
追加情報
:
220p;15X11

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読書メーターレビュー

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  • myc0 さん

    大学時代、講義の題材に扱われた作品。それまで全然理解できなかったのに、後期の最初にこの作品の講義を聞いて、すごく面白くて。だからゼミはその先生にしようと決めたんだ。みんな寝てる空気とか、しんとした夏の教室とか、淡々とした先生の声とか…あの時の感動を思い出して鳥肌がたった。“私、あなたを抱きしめた時、生まれて初めて自分が女だと感じたの。男と寝てもそんな風に思ったことはなかったのに”。容子と3人の女達。1987年の作品。こういうどうしようもない気持ちになるのが堪らなくて、私は本を読んでる気がする。

  • 夕暮 さん

    なんとも恋愛至上主義な小説でした。 表題作なんかほとんど性描写で最後の方はプロレスか?って感じもなきにしもあらずだけど、エグくなるかもしれないのに、なんか潔くてある意味清々しい。LGBTなんて言葉にたよらなくても、すきなんだよ。欲望があるんだよって感じがよかった。

  • ほむら さん

    女性同士のセックスの全てかこんなにアクロバティックなわけじゃないと思うけれど…笑 内容的にはマニアックかも。でもその中にどうともなれないネコ側の激しい恋慕と、それに囚われ絡めとられてどうしようもなくなってしまうタチ側の苦悩が混じっている。花世や夕記子をサディスティックに育てたのはきっと容子だろう。しかも無意識に。だから由梨子と情事に及ばなかったんじゃないのかと思えた。

  • ; さん

    どう読むべきか。少なくともこれはレズビアン小説ではない。語り手の容子は、「ついでに女をやっているだけ」と言う。アイデンティティーから関係が生まれるのではなく、ここではむしろ関係そのものが重要だ。そして関係は性愛が中心化され、権力が強くそこに現れるとき、破局に至る。他にも主体/客体、マゾヒズム、「いちばん長い午後」での赤と白や液体のテマティスムなど、考えるべきことは様々ある。

  • Hina Tomiishi さん

    同性愛の恋愛物語。しかし、登場人物の中でそれを否定する人はいないのです。社会とか親とか同性愛に異議を唱えそうな人たちから切り離され、ただただ恋愛に溺れる女性を描いています。主人公はマゾヒストのようで、性行為の生々しい様子も描かれている為、苦手な人は注意してください。なによりも私が驚いたのは、この作品が約三十年前のものであるということです。

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人物・団体紹介

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松浦理英子

1958年、愛媛県松山市生まれ。青山学院大学文学部卒業。1978年「葬儀の日」で第47回文學界新人賞を受賞しデビュー。1994年『親指Pの修業時代』で第33回女流文学賞、2008年『犬身』で第59回読売文学賞、2017年『最愛の子ども』で第45回泉鏡花文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時

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