無知の涙 河出文庫 増補新版

永山則夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309402758
ISBN 10 : 4309402755
フォーマット
出版社
発行年月
1990年07月
日本
追加情報
:
15cm,540p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • パフちゃん@かのん変更 さん

    貧乏だった、母親に捨てられた、兄弟に虐待された・・・。それでも同じような劣悪な環境にあった人が誰でも殺人者になるわけではない。「云うがいいなんとでも云うがいい 悪いとは思わん後悔もしない こうしか生きられなかった自分 悲しい奴と思う」「俺は永久就職したまでだ まずい飯だが三食食わしてくれる おまけに骨まで拾ってくれるそうだ」と、書いている。「いったいなぜあんな犯行が生じたのだろう」「あんなことをした犯行者とはいったい何者だろう」という疑問を問うているのがこのノートである。

  • ケイ さん

    永山則夫の鑑定記録を読んだ後だったので、読むのが苦しくなって何度も中断した。彼に殺された人達の無念、そのご家族の事を考えると安易なことは言えないが、彼のひどい子供時代や愛情を知り得なかった生活への同情と、いつまでも許されるものではないという感情との間で気持ちは揺れ動く。拘置所での生活で、念願だった勉強もし、本を読み、たくさんの時間の中で深く自省していたように、これを読んで思えた。

  • みっぴー さん

    獄中で綴ったノート、いわゆる獄中記です。正直に言って、憤りしか感じない。ノートの始めの方は、自分の犯した罪を悔いる詩が多い。しかし、獄中で知恵を付け、哲学に目覚めていくにつれ、初期の態度が徐々に高慢に変化していく。『師マルクス』を免罪符のごとくふりかざし、凶悪犯罪は貧困に根差しているから、悪いのは社会だ。社会主義国家には凶悪犯罪はない、と。やはり、⚪⚪は死んでも治らないのだろう。自分の置かれた環境のルールに従って勝つ方法を模索するのが自然の法だ。ゲームのルールすら守れない人間に、天下国家を語る資格はない。

  • ω さん

    19歳で4人を射殺した犯人の手記。獄中で勉強に目覚めて本を読み漁る。北海道で愛のない幼少期を過ごし、学問とは無縁…。自分が何故人を殺したかを、獄中で理解する。事件があった故に自分がある。 前半は美しい詩や後悔や悲しみで満ちてて胸がギュウっとなる。。後半、哲学に目覚めてからは知識を爆発させたくて文字で大暴れ(´・ω・`;)・・・!! 書きまくって、自分を見つけられたかなぁ…。。4人分の責任は死刑となり、その後の一つの死刑の基準となったそう。

  • 異世界西郷さん さん

    19歳でありながら、盗んだ銃を使い4人を殺めた死刑囚の世界観を記す1冊。You Tubeの動画で「永山基準」というものを知り、その元ネタになった著者の書いた作品ということで読んでみました。何でも著者は、小さい頃から親兄弟からの虐待を受け、義務教育もまともに受けることが出来なかった身の上だったそうで、この作品の前半部分の誤字脱字の多さからもいろいろと察せられてしまいます。とはいえ、刑務所に入ってからはいろいろと勉学に励んだのでしょうね。

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人物・団体紹介

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永山則夫

1949年、北海道に生まれる。1965年、青森県の中学校を卒業後上京、職を転々とする。1968年、四件の連続殺人事件を起こし、69年に逮捕。以後、獄中で思索や創作活動を開始する。83年、小説「木橋」で第十九回新日本文学賞受賞。1990年、死刑判決が確定、97年、東京拘置所で死刑が執行される(本データ

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