安吾史譚

坂口安吾

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309402130
ISBN 10 : 4309402135
フォーマット
出版社
発行年月
1988年02月
日本
追加情報
:
222p;15X11

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読書メーターレビュー

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  • 北杜夫そっくりおじさん・寺 さん

    坂口安吾の作品をまだ一部しか読んでいない私が言うのはおこがましいが、安吾の本で面白いものをひとつ挙げろと言われたら、現時点ではこの『安吾史譚』を挙げる。歴史の面白さも安吾のユーモアもその思想も全て入っている。歴史人物列伝なんてたくさんあるが、凡百のそれらと違い、坂口安吾じゃないと書けなかっただろう列伝である。本書に収録された7人のうち、名作だと思うのは『源頼朝』で、坂口安吾独特のリズムで、ユーモアにめかした静かな感動が胸に入って来る。『柿本人麿』のさびしさも良い。『文学のふるさと』を思い出す。お薦めです。

  • マッピー さん

    歴史エッセイのようなものかと思って読み始めたのですが、それよりはもっと史実寄り。通説とは違う、安吾独自の歴史論というか、歴史物語。人物の生き生きとした描写は、まるで現場で見ていたかのよう。そのうえ文章のリズムが良い。 これは、講談を聴いているようではないか、と思ったら、本人もそうと意識して書いていたとのこと。歴史の王道とは少し離れたところにいる人物にスポットを当てているのもまた、安吾らしいと言えるかも。歴史ってホント面白いなあ。

  • 荒野の狼 さん

    「安吾史譚」に含まれる「道鏡童子」1952年(昭和30年)の作品で1時間かからずに読める短編。本作では、安吾はつぎのようにまとめる。日本の最初の大政治家は聖徳太子で、これをついで中央政府をほぼ完成したのが姉、妹、娘からなる三人の女帝のリレー(持統天皇、元明天皇、元正天皇)と、彼女たちが育てた聖武天皇と光明皇后の夫妻。この夫妻の子供が孝謙天皇で、この時代の陰謀は多くは失敗に終わったので、この「女帝は才気と威風がたしかに不足なく備わっていたと信じてよい」と評価。

  • アマヤドリ さん

    いくつかもう少し深めて知りたい、読みたいものがあった

  • シロビ さん

    天草にいった繋がりで読んだ一冊。 『天草四郎』『柿本人麿』『直江山城守』『小西行長』『安吾下田外史』が好き。 特に柿本人麿。自分の感動が外に出た途端、誰かの感動に昇華されてしまう哀しさ。そんな人麿の心に根付いている、誰の感動も呼び起こさないけど、彼にだけ常に感動を与える「ホラフキ」の言葉。この差とすれ違い、めちゃめちゃ可愛い。(フィルタ)かっこいいことをしている訳ではないのだけど、自分の法則に従って人生をぐいぐいと真っ直ぐに生きていく人物像がかっこいい。生きているエネルギーを感じます。

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人物・団体紹介

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坂口安吾

1906年(明治39年)、新潟生まれ。東洋大学印度哲学倫理学科卒業。46年に発表した「堕落論」が反響を呼び、続く「白痴」によって太宰治、織田作之助らとともに新文学の旗手として文壇に特異な地位を築く。55年、脳出血により48歳で急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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