カンタベリー・ロック完全版

和久井光司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309291895
ISBN 10 : 4309291899
フォーマット
出版社
発行年月
2022年04月
日本
追加情報
:
A5判 / 240ページ

内容詳細

中世の街並みを残す英国カンタベリーで生まれたプログレッシヴ・ロックを網羅する世界初のディスク・ガイド。ソフト・マシーン、キャラヴァンらによって築かれた60年の歴史を語る。

《著者》
和久井 光司 (ワクイ コウジ)
1958年生まれ。総合音楽家。スクリーン等を経てソロ活動を開始し、ボブ・ディラン公認カヴァー集『ディランを唄う』等の作品を持つ。著書に『「at武道館」をつくった男』『放送禁止歌手 山平和彦の生涯』等。

ユーザーレビュー

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これはカンタベリーロックファンのみならず...

投稿日:2024/03/10 (日)

これはカンタベリーロックファンのみならずプログレファンは買って損なしです。カンタベリーロックの理解とディスコグラフィとして有用。 本書の主流はソフトマシーン、ケビンエアーズ、ロバートワイアット、キャラバン、デビッドアレン、ゴング、スラップハッピー、ヘンリーカウ。それらのメンバー。 私はイエス、クリムゾン、フロイド、ジェネシス、ELPなどのいわゆるプログレの主流は好きだが、マシーンやゴング、キャラバンにはとっつきにくさを感じていた。しかし、ブルフォードやホールズワース、マンザネラがカンタベリー一派とも交流があったりでキャラバンやゴング、ナショナルヘルス、ハットフィールドも聴くようになっていきました。リチャードシンクレアの声は、グレグレイクやジョンウェットンの声がプログレそのものと思えるのと同じで、カンタベリーそのものと感じます。キャメルをカンタベリーの範疇に入れるかどうかは本書でも触れられているが、やはりリチャードシンクレアが歌っているということで無視できないと説明されています。プログレの主流のクリムゾンについてはビルブルフォードがナショナルヘルスつながりで紹介されている。マッチングモウルつながりでロバートフリップが名前だけ出てくる。フロイドについては、ゴング、スティーブヒレッジつながりでニックメイソンが名前だけ出てくる。 本書はカンタベリーの全容というか範疇をとらえるのによいです。 カンタベリーは大分類としてはプログレの範疇であるが、カンタベリー地方で生まれ、独特の音楽性を持っている点で一つのジャンルとして確立されている。とはいえ、明確な境があるわけでもなく、本書で取り上げられているアーチスト、バンドをカンタベリーと思えがいいことと。私的にはロックからジャズに接近した一派、ただしジェフベック一派とは異なる流れのものと考えています。 本書の責任編集者は和久井光司氏。ヤングパーソンズガイドトゥプログレッシヴロックという本(1999年発行)を持っているのですが、和久井氏はその本でもカンタベリー関係のディスクを一部解説されておられる。その中でジョングリーブスのSONGSを一生ものの名盤と評されておられ、それにつられて私はそれを購入。しかし、どこが一生ものなのかわからなかった。だけども、今聴いてみるとそう言われるのもわからなくはないという印象です。これはどういうことかを考えてみると、以下のようなことではと思います。中高大学生時代にロックファンではあるがカネが無く、ロッキングオンやフールズメイト、ミュージックライフ誌でどのアルバムが名盤であるとか貴重盤であるとかの情報を得てもそれを買って聞くカネが無かった。社会人になってやっと買っても仕事や家庭に追われゆっくりかみしめて聴く時間がない。CDプレーヤーという便利な機械もあり、昔は腰を据えてLPで聴いていたのがCDですっ飛ばすように聴くようになり味わうような聴き方をしなくなってしまった。それが、退職して少し時間の余裕ができて味わうように何度も聞きなおす余裕が出てきた。ということではないかと。 ということで、買うには買ったがろくに聴けていなく、棚に山積みにされている2000枚くらいのCDをこれから、本書のようなディスコグラフィを片手に聴いていこうと思う。 本書は、プログレファンにはお薦めです。カンタベリーロックが今後大きく変わるとは思えず、本書をカンタベリーロックの集大成と捉えてよいと思います。

30ラロッカ さん | 兵庫県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 阿部義彦 さん

    カンタベリー・ロック完全版と謳うだけあって、奥が深すぎてこの森はまだまだ未聴どころか、知らない事だらけで深堀して探って行きたいです。ソフト・マシーン、キャラバン、ケヴィン・エアーズ、ロバート・ワイアット位はなんとか知っているし、CDでも所有しているのはありましたが、ゴングすなわちデイヴィッド・アレン周辺は馴染みが無くノーチェックでした。でも、スティーブ・ヒレッジとsystem7は何故か持っていたり、Gongとは無関係でも無かったのだと気づきました。余生で掘りたい。先ずGONGのYOUを聴こう!

  • keigo さん

    カンタベリー・ロックは、その名の通りイギリスのカンタベリーで生まれた音楽。60年代から70年代ころに最盛期を迎え、ゆったりとしたメロディやジャズ・ロック的なサウンド、サイケデリックなバンドなどを擁する。その全貌を俯瞰できる資料的価値の高い書籍だ。

  • yoyogi kazuo さん

    30年ぶりくらいに再びカンタベリー・ロックにハマっているので、たいへん重宝している。ただし索引がついていないのはこの手の本なのによくない。

  • abaoaquagga さん

    帯文で「ディスク・ガイド」と銘打たれているものの、カタログ本というよりはむしろ頭から通読することを前提とした構成で、離合集散を繰り返してきたシーンの輪郭を掴みやすくなっている。Soft Machineを筆頭に、主要バンドやその構成メンバーについてはプログレの枠からはみでた盤まで網羅する一方、音楽性の類似から所謂「カンタベリー系」と括られることもあるバンドはばっさりとオミット。とにかくプログレを知りたい!聴きたい!という人が読むと若干肩透かしかもしれないが、ともあれ貴重な一冊には違いない。

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