コスタンティーノ ドラッツィオ

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カラヴァッジョの秘密

コスタンティーノ ドラッツィオ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309255842
ISBN 10 : 4309255841
フォーマット
出版社
発行年月
2017年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
221p;20

内容詳細

17世紀以降の西洋絵画に絶大な影響を与えた、カラヴァッジョ。常軌を逸した人格と、成功への執着が生み出した彼の傑作は、今なお永遠に生きる―カラヴァッジョの革新的な光と闇の手法と、理想化することなく聖と俗を見つめた視点は、バロックという新時代の美術を開花させる原動力となった。波乱に満ちた短い生涯を生き生きと物語った最新・最良の決定版!本書は“秘密シリーズ”の第一弾で、イタリアで大きな成功を収めた。

目次 : 1 常軌を逸した人格と成功への執着/ 2 最初の歩み、最初の欺瞞/ 3 誘惑のトリック/ 4 異色の枢機卿/ 5 一世一代のチャンス/ 6 聖女と娼婦/ 7 逃亡/ 8 落ち着く間もなく/ 9 予告された死/ 10 永遠に生きる

【著者紹介】
コスタンティーノ ドラッツィオ : 1974年生まれ。美術史家&随筆家。ローマ現代アート美術館(MACRO)の展覧会キュレーターを務めるほか、イタリア国営放送で国内の芸術作品を紹介する番組を担当するなど、多方面で活躍している

上野真弓 : 1959年生まれ。成城大学文芸学部芸術学科(西洋美術史専攻)卒業。1984年よりローマ在住。ローマの生活や芸術を紹介する人気ブログ「ローマより愛をこめて」の管理人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    殺人者にして天才画家。カラヴァッジョの人生を物語として読ませる。彼の絵の特徴は、その写実性と構図であった。ローマを殺人罪で追われ、ナポリ・マルタ・シチリアを転々としつつ光と影の作品を深めていった。後の画家に多大なる影響を与えた狂気の天才はローマにわずか10年足らずしかいなかった。表紙の「聖マタイと天使」の構図と描写が彼を有名にさせる契機となった。その当時の世界的都市ローマには5万人の人口で娼婦が7千人もいたという事実は、下絵も書かず娼婦をモデルに聖女を描いたカラヴァッジョの行為の理解に役立つ。

  • hit4papa さん

    17世紀以降の西洋画家に絶大な影響を与えた(らしい)カラヴァッジョの波乱万丈の生涯を紐解くものです。本書の冒頭に掲載した全30枚の絵画写真を参照しつつ、伝記風にカラヴァッジョの偉業とその時々の精神のあり様を描いていきます。乏しい資料から組み立てられてはいるものの、出版当時の最新の研究を反映した信頼に足る(と思う)解説書です。”こぼれ話”を挿入し、読み物としても楽しい工夫がなされています。若い頃から乱暴狼藉の癖があるカラバッジョ。殺人を犯し客死してしまいますが、比類なき唯一無二の画家ではあったのです。

  • シフォン さん

    読友さんのオススメ。カラヴァッジョ展の予習には間に合わなかったので復習で。カラヴァッジョはやはり謎が多く、39歳の短命の間に数々の素晴らしい作品を残している。ローマから、争い事に巻きこまれて犯罪者になり、ミラノ、マルタ島、シチリア島へと逃亡生活を送っていたようだが、支援者により聖堂等の絵を手がけている。どの作品が何処で何のために描かれたかが記述されていて、確認しながら読み進めた。それにしてもやっぱりリアルで恐ろしい絵が多い。

  • こぽぞう☆ さん

    図書館本。新刊の棚より。一昨年の西洋美術館でのカラヴァッジョ展まで、あまり注目していない画家だった。なので、評伝も初めて読んだ。とてもわかりやすい内容だった。カラヴァッジョ展では小品が多かったので、祭壇画など大きな作品を観てみたいなあ。

  • kaoru さん

    気鋭の美術評論家のカラヴァッジョ論。ローマで名声を得た画家が次第に画風を変え、罪を犯してナポリやマルタに逃亡した後、絵がどんどん深みを増していく過程が面白かった。有力なパトロン、デル・モンテ枢機卿の教養人ぶり、当時の「聖なる都」ローマが娼婦で溢れていたことなども興味深い。対抗宗教改革で宗教美術に厳格な規制が課せられたにもかかわらず、カラヴァッジョはそれに挑戦し続けた画家だった。凶暴な異端児の彼だからこそ、今日まで多くの人の心を揺さぶり続ける絵が描けたのかもしれない。彼自身の宗教観も知りたいと思わされた。

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コスタンティーノ ドラッツィオ

1974年生まれ。美術史家、作家、現代美術のインスタレーションも手がける展覧会キュレーター。イタリア国営放送でアート番組を受け持ち、新聞や雑誌への寄稿も多い

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