ルーシー・アドリントン

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アウシュヴィッツのお針子

ルーシー・アドリントン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309254456
ISBN 10 : 4309254454
フォーマット
出版社
発行年月
2022年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
364p;20

内容詳細

ニューヨーク・タイムズベストセラー!絶滅収容所のファッションサロンをめぐる衝撃と感動の実話!ナチス幹部家族らの服を仕立てることで、地獄を生き延びたユダヤ人女性たちがいた。針と糸、そして強い友情の絆で抵抗した、不屈の物語。

目次 : 序章/ 第1章 わずかな生き残りのひとり/ 第2章 唯一無二の権力/ 第3章 次に何が起きてどうなるのか?/ 第4章 黄色い星/ 第5章 お決まりの歓迎/ 第6章 生き延びたい/ 第7章 ここで暮らしてここで死にたい/ 第8章 一万人の女性のうち/ 第9章 連帯と支援/ 第10章 紙の燃える臭いを嗅ぐ/ 第11章 わたしたちに、ふつうになれと言うの?

【著者紹介】
ルーシー・アドリントン : イギリスの服飾史研究家。20年以上にわたり、服飾と社会とのかかわりについて研究を続けている。イギリス国内で、服飾史について講義を行なう会社を運営している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • つちのこ さん

    ホロコーストの記憶が風化していくなかにあって、新たな事実を掘り起こした労作である。今のところ今年度最高のノンフィクションと自薦したい。人間の尊厳ともいえる衣食住を奪ったアウシュヴィッツの収容所生活の中で、生き延びるためにナチス親衛隊の妻たちを着飾る衣服を作る、縞模様のボロ着をまとった囚人たち。理不尽なそのギャップに怒りが沸騰する。解放後にボロ服を脱ぎ、服を変えたことで「また人間になった」という言葉は計り知れないほど重い。また、解放後の“死の行進”の始終が、多くの証言のもとに記されていることも特筆できる。

  • 星落秋風五丈原 さん

    とある場所の縫製所では、ユダヤ人女性達が忙しく立ち働く。ところが突然緊張が走る。お針子の一人が、アイロンで布地を焦がしてしまったのだ。劣勢にあって素材が簡単に手に入らない。失敗したお針子は青くなる。でも心強き彼女達のリーダーは、ミスをミスに見せないで繕うやり方を知っていた。顧客は一瞬変に思うものの、巧みにリーダーの弁舌に言い任されてしまう。本書は、こんな映画の一幕のような場面から始まる。アウシュヴィッツと聞いて浮かぶイメージは、大量虐殺、ジェノサイド、悲惨、惨劇…いずれもマイナスイメージだ。

  • Nobuko Hashimoto さん

    アウシュヴィッツのような場所では、運によっても人生が左右されたのは確かだが、生き抜こう、友人や親族を守り切ろうとする意思と行動も命運を分けたことがわかる。著者アドリントン氏はイギリスの服飾史研究家。ていねいな取材と研究に基づいた本。関西ウーマン月イチ書評で取り上げました。https://www.kansai-woman.net/Review.php?id=202253

  • アカツキ さん

    アウシュヴィッツ強制収容所のファッションサロンでお針子をしていたユダヤ人女性たちについて書かれたノンフィクション。新しくやってきた女性入所者の尊厳を徹底的に痛めつける描写に胸が痛くなる。「あと10年早ければ…」どんな本になっていただろうと思うが、最後の一人に話を聞けただけでも奇跡。主な登場人物一覧がついているけれど、個性があまり見えなくて人物の把握に苦労した。同じく、手に職のある強みを活かして生還した「アウシュヴィッツの歯科医」を思い出しながら読んだ。

  • 都忘れ さん

    アウシュビィッツ収容所内にあった仕立て作業場で働くお針子達がそこに入るまで、筆舌に尽くしがたい収容所内、そして解放されてからの苦難に満ちた人生が事細かに描かれていく。所長とその妻を中心にしたナチス側の人々の動静も併せて。全ての衣服をはぎ取られ、髪を丸刈りにされ、人としての尊厳を奪われていく過程が辛く読み進めるのに時間がかかった。お針子としての腕を頼りに助け合いながら生き延びた先の戦後、後遺症に苦しみ過去の記憶を封印して暮らしていた事実がやりきれない。こうした記録が残されることがなんとありがたいことか。

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ルーシー・アドリントン

イギリスの服飾史研究家。20年以上にわたり、服飾と社会とのかかわりについて研究を続けている。イギリス国内で、服飾史について講義を行なう会社を運営している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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