五月 その他の短篇

アリ・スミス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309208770
ISBN 10 : 4309208770
フォーマット
出版社
発行年月
2023年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
210p;20

内容詳細

近所の木に身も世もなく恋をする「五月」、地下鉄駅構内で死神とすれちがう「生きるということ」、他人に見えないバグパイプの楽隊につきまとわれる「スコットランドのラブソング」、恋人がベッドの中で唐突に浮気を告白する「信じてほしい」、クリスマスイブの夜、三人の酔っぱらい女が教会のミサに乱入する「物語の温度」…。重層的な物語に身をゆだね、言葉の戯れを愉しむうちに、思いがけない場所に到達する12の短篇集。

【著者紹介】
アリ・スミス : 1962年スコットランド・インヴァネス生まれ。現代英語圏を代表する作家のひとりで、短篇の名手としても知られる。ケンブリッジ大学大学院で学ぶ。長篇The Accidental(2005)でウィットブレッド賞、『両方になる』でコスタ賞、ゴールドスミス賞など受賞多数。タイムズ文芸付録によるアンケート「現在最も優れたイギリスとアイルランドの小説家」(2018年)で1位に選ばれた

岸本佐知子 : 翻訳家。2007年『ねにもつタイプ』で講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • buchipanda3 さん

    四季四部作で見られた知的で魔法のような自在な文章をこちらでも味わえた。やはり好みの文体。一筋縄ではいかない人生や社会をやや皮肉めいた目線で見つめながらも、その中で藻掻く人たちの繊細で不器用な心に彼女らしい表現で寄り添う感じが良い。狂おしい恋慕が描かれる表題作。木に恋した"わたし"。"わたし"と同棲する"私"は戸惑う。でも木も相手も誰の所有物ではない。ただ寄り添いたい気持ちこそなのだ。人生を巡る古典本の物語、まさに普遍的。自分の存在を自ら思う三人の天国。家への道のりと本の思い出の郷愁。もっと著者を読みたい。

  • KAZOO さん

    四季に関する長編で有名な作家のようですが私は初めてでとっつきやすい短編を読んでみました。訳者は「掃除婦のための手引き書」を訳された岸本佐知子さんなので読みやすい感じがありました。季節に対応した12の短編で、それぞれがかなり特徴があります。「生きるということ」「5月」などは現代の幻想小説といえるのでしょう。私は原書で読んでみたくなりました。

  • たま さん

    ご高名に惹かれて『冬』を読み始め、すぐにワケ分からなくなって脱落したアリ・スミスさん。短編なら読みやすいかもとこの本を手に取った。12篇の短編で200頁、一つ一つが短く読みやすく、企みと言うか企てと言うかがくっきり解る。ストーリー、プロット、視点、語り、等物語の構成要素と枠そのものに揺さぶりをかける。筒井康隆の昔の小説を連想するが、文章が柔らかく破壊的ではない。楽しいと言う感想を多くお見かけしたが、私は考え過ぎてあまり楽しくはなかった。「天国」が印象に残ったが、これが最も普通の小説に近いからかも知れない。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    主に二人称で語られ、語りの慣れなさに煙に巻かれそうになるが身近にありそうな短編集。焦点の深掘りかと思いきや、物語の入れ子細工的な構成で魅せる「普遍的な物語」。しかし、個人的に「物質性の存在と儚さ」を表現する芸術の為とはいえ、本を蒐めて舟にするという展開には納得し難いものがある。そして接客業に勤める人は必ず、厄介な「お客様」に出会う。「ゴシック」はまさにそれ。オチがあるある過ぎて笑うしかない。「生きるということ」は死神と出逢ってから起こる混乱を描く。携帯電話が通じなくなった途端に起きる心理的心許なさは現在的

  • ヘラジカ さん

    最近では読書をしていて”面白い”と感じることは頻繁にあっても”楽しい”という感覚を覚えることはあまりないように思う。アリ・スミスはストーリー以外でも、表現や構成、作品全体に満ちた遊び心によって、読者を文字通り心から楽しませてくれる稀有な作家だ。かなり前に好んで読んでいたイタロ・カルヴィーノを思い出す。どの作品もしみじみとした良さを嚙みしめる短篇集だった。お気に入りは「ゴシック」「五月」「信じてほしい」「始まりにもどる」あたりかな。

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