丁庄の夢

閻連科

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309208015
ISBN 10 : 4309208010
フォーマット
出版社
発行年月
2020年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
312p;20

内容詳細

政府の売血政策によって富を得た丁庄村に正体不明の熱病が蔓延する。木の葉が風でハラリと落ちるように、灯が消えるように死を迎える村人たち。やがて病人たちは学校で共同生活を始めるが、精神の安らぎは得られない。咲き誇る花の匂い、血のような赤に染まった平原の砂地と作物。村の売血王として君臨する少年の父と、先生と慕われる少年の祖父を中心に繰り広げられる生と死の葛藤。ノーベル賞候補と目される作家が7回の潜入取材を経て「人の心の中のエイズを書いた」傑作長篇。

【著者紹介】
閻連科 : 1958年中国河南省嵩県の貧しい農村に生まれる。高校中退で就労後、20歳のときに人民解放軍に入隊し、創作学習班に参加する。1980年代末から小説を発表。軍人の赤裸々な欲望を描いた中篇『夏日落』は発禁処分となる。その後も精力的に作品を執筆し、中国で「狂想現実主義」と称される『愉楽』(2003)は、05年に老舎文学賞を受賞した。一方、長篇『人民に奉仕する』(05)は二度目の発禁処分。さらに「エイズ村」を扱った『丁庄の夢』は再版禁止処分。大飢饉の内幕を暴露した長篇『四書』は大陸で出版できず、11年に台湾で出版された。14年にはフランツ・カフカ賞受賞

谷川毅 : 1959年広島県大竹市生まれ。名古屋経済大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あさうみ さん

    これは『 読んだことを後悔させない』本。村に疫病が蔓延し理性が奪われ善悪が狂い、生々しい欲が残る。自我を保てたのは祖父だけか。家族への愛情のために家族を憎む…閻連科、すごいな!村人に毒殺された孫が語り手というのもミソ。淡々と描写され、明るい読書ではないが胸糞にもならない。自分の内面へ向き合わずにいられない。 翻訳が読みやすい、間違いなく絶品!

  • まこみや さん

    本当に力のある作品を読んだときは、ただただ圧倒されるばかりで批評する気も分析しようという頭も失せてしまう。感動の中身も、「面白さ」や「すばらしさ」や「清々しさ」といったものではなく、むしろ「やりきれなさ」や「哀しみ」や「重苦しさ」といった気分を纏う。一つだけはっきりしていることは、この本の中には現代日本文学に失われて久しい(ように見える)〈文学の力〉を信じさせるに足るものが確かに存在することだ。この1年の読書記録の終わり近くに、読むことができたことを感謝したい一冊だった。

  • かふ さん

    先生と言われる祖父の悪夢が罪なく毒殺された少年とマジックリアリズムのように絡み合い対話するような小説。経済至上主義の潮流の中で売血によってエイズに汚染される丁庄の村。売血のドンである少年の父は村人から恨まれるが気にせず(自己責任論?)さらに悪徳商売を続けた。棺桶の買い占めと死者の縁談という死の商売で村を支配していく。その為に村人の恨みを買う。エイズ(疫病)そのものよりも村人の恨み(精神のエイズ=ヘイト)は村を荒廃させる。その原因となっているのが父だった。祖父はどうするのか?罪なき少年が問いかける疫病小説。

  • kumako さん

    祖父・水陽と、その息子・丁輝の考え方の違いが大き過ぎて唖然とする。拝金主義の過ぎる丁輝の行いや、自分のせいで村にエイズが広まった事に対する罪悪感の無さにも唖然とする。最後はなるべくしてなった結果となったが、息子が毒トマトで殺された時点で悪事に気付いてほしかった。棺の豪華さの表現が印象的で、人間を入れるだけの大きさの物なのに、そんなに沢山の物事を彫刻できるものなのかが想像できませんでした。

  • ミサ さん

    売血によってエイズが広がった村の人々のエゴと愛の物語。熱病におかされた者同士の結婚生活の末に、死ぬ前に夫の役に立てたことに満足しているような微笑みを浮かべて亡くなる奥さんの存在が印象的だった。村の人々が死を前にしても穏やかでいられない所に人間の業を感じた。

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