ユーディット・シャランスキー

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失われたいくつかの物の目録

ユーディット・シャランスキー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309207940
ISBN 10 : 4309207944
フォーマット
出版社
発行年月
2020年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
266p;20

内容詳細

海に沈んだツアナキ島、絶滅種カスピトラ、不死身の一角獣、年老いたグレタ・ガルボ、サッフォーの恋愛歌、マニ教の7つの聖典、キナウの月面図…。自然、歴史、文学の魅力を詰めこんだ、「喪失」をめぐる12の物語。「もっとも美しいドイツの本」に選ばれた「驚異の部屋」!!!ヴィルヘルム・ラーベ賞受賞。

目次 : ツアナキ島/ カスピトラ/ ゲーリケの一角獣/ サケッティ邸/ 青衣の少年/ サッフォーの恋愛歌/ フォン・ベーア家の城/ マニの七経典/ グライフスヴァルト港/ 森の百科事典/ 共和国宮殿/ キナウの月面図

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    「現在とは未来の過去である」今はもう失われてしまった12の目録。東ドイツで生まれ東西ドイツ統一を経験した著者が紡ぐ詩的な物語。サッフォーの恋愛歌、マニの七経典、共和国宮殿、ゲーリケの一角獣、カスピトラなど、各章に透かしの写真のある黒い扉があり、2018年「もっとも美しいドイツの本」に選ばれた。滅亡や消失は生成のさきがけ。本による想像の博物館の中に失われたものらは保存される。いつか目の前の現実も、記憶の沼地にしか存在しなくなる。「一人一人の終わりの日は定まっている」ウェルギリウス。第七回日本翻訳大賞受賞作。

  • けろりん さん

    【海外作品読書会】「現在とは、過去の未来に他ならない」御影石のような、漆黒に白い斑紋が浮かび上がる意匠、厳密に8枚毎に、光に翳し、目を眇めて、漸く泥金で刷られた図版の存在に気付く、深い藍色の用紙で区切られる頁配分。これは、作家であり、ブックデザイナーである著者が彫拓する、失われし物たちの墓碑銘。歴史、科学、自然の該博な知識と、硬質で繊細な文章が生み出すヴンダーカンマー。絶滅と喪失、そして発見。過去と、過去になりゆく現在と、未来の貌。美しいレヴューで本書をご紹介下さったEmiさまに、心からの感謝を捧げます。

  • kazi さん

    図書館本。第七回日本翻訳大賞受賞作という事で興味を持ちました。内容も外装も素晴らしく美しい。久々に所有欲を刺激されたが、お値段が高めなので迷い中です(^^; 短編小説集のようなものを想像していたのだが全然違った。細井直子さんは訳者のあとがきで“ヴンダーカンマー”と例えていましたね。その例えは凄くしっくりきました。それは世界中のあらゆる珍奇な品々を本という空間に集めた宝の部屋。存在しない仮想のモノ達の目録集。非常に衒学的で難解。しかし美しい。特に緒言の美しさは白眉なので、ここだけでも読んでみる価値ありです。

  • ケイトKATE さん

    島、動物、建築物、書物など、現在は存在しないものについての散文作品。各章の初めに黒い紙でうっすらと写真が載っているのと、全ての章が16ページに収められていることから、著者は文章だけでなく本の装丁もこだわって作品にしている。また、小説、歴史書、エッセイなど様々な文体で書かれて、ゼーバルトの作品に似ている所がある。この世に生まれるということは、いつか消える定めが約束されている。著者が書いた12の物は失われたが、完全に消えるには惜しまれるからこそ、本として残したかったのであろう。

  • 星落秋風五丈原 さん

    物語もバラエティに富んでいましたが見開きの黒塗りの中に金文字で浮かぶ模様の美しさよ。

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ユーディット・シャランスキー

1980年、旧東ドイツの港町グライフスヴァルト生まれ。作家・ブックデザイナー。9歳で東ドイツの崩壊を経験する。大学では美術史とコミュニケーション・デザインを専攻。2006年、ドイツの古い書体を集めたデザイン書『フラクトゥア、わが愛』を上梓。08年『青はおまえに似合わない―船乗り小説』で作家デビュー。

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