カルメン・ラフォレット

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なにもない

カルメン・ラフォレット

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309207612
ISBN 10 : 4309207618
フォーマット
出版社
発行年月
2018年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
301p;20

内容詳細

無(ナダ・断片)。舞台は内戦直後のバルセロナ。新生活を夢見た若い女性をとりまく、奇妙な住人たち。冷徹で澄んだ彼女のまなざしが掬い取る、人生の真実―スペイン版『悲しみよこんにちは』。

【著者紹介】
カルメン・ラフォレット : 1921年、バルセロナ生まれ。2004年没。23歳で初めて書いた『なにもない』が、第1回目のナダル賞を受賞

木村裕美 : 東京生まれ。上智大学外国語学部イスパニア語学科卒業。翻訳家。現在、マドリード在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    シンプルでいてソリッドの利いた題名と表紙に惹かれる。内容も兎に角、濃密。大学進学のために祖母の家に居候することになったアンドレア。しかし、親戚はどいつもこいつもアンドレアに考えていることや感情を全て、ぶちまけてくる。まるで彼女を彼らの感情のゴミ箱か、程よく、頷いてくれるだけの人形のように。そして彼女の意見や思想は全然、聞かない。こういう状況に私もいた事があるので、状況に慣れて全てを他人事のように見做しながらも自我が内に現れ、困惑する彼女の気持ちに心の瘡蓋を抉られた。しかし、ラストの清々しさに安心しました。

  • ヘラジカ さん

    スペイン版『悲しみよこんにちは』と言われる古典名作らしいが、個人的な感覚では雰囲気が『嵐が丘』に似ているような気がする(どちらも筋書きはあまり覚えていないが)。第二部からは青春小説(?)的に展けていくものの、終始べとつくような狂気を帯びた親族たちが絡んでいるせいで、読みながら不快感がまとわりついていた。忙しいときに読んだためかどうも作品自体に深く入り込めぬまま読了。ただし訳者あとがきで書かれていたように、タイトルの『なにもない(ナダ)』が最後の締めくくりで及ぼす効果は見事だと思う。

  • アキ さん

    1945年発表のスペイン文学史上不朽の名作の新訳。23歳でこの作品でデビューしたカルメン・ラフォレットは2004年82歳で死去した。18歳でこの街にやってきたアンドレアが祖母の家で過ごし大学に通う。同居しているロマン伯父と大学の親友エナが密かに2人だけで会うようになり自分を遠ざける。行き着くところはロマンの自殺。その後、バルセロナを去ることに。その1年間の経験。「この小説の自伝的要素はバルセロナの描写だけ」街の通りと目に浮かぶような美しさがこの小説をさらに引き立たせる。あ〜また訪れたいなあ、バルセロナ!

  • セレーナ さん

    希望にみちて重い本とともに都会バルセロナの祖母宅に身を寄せる、両親のいない18歳の少女。地獄のような祖母宅。一方で裕福な級友。自分にも覚えがある様々な経験・想い。魅力的に表現される友人エナは、美しいだけで心は誰よりも醜悪だと思う。それでも少女には他に希望がない。陰鬱な家の中の描写が鋭くありありと頭で描けた。

  • 芋煮うどん さん

    第一部はうつうつとした展開で、気乗りしなかったが、その後は一気読み。大人を担いで自殺に「追い込んだ」のは、悲しみよこんにちは、ばり?こちらのほうが執筆早いかな? いずれにせよ、青春がうまく描かれているのと、スペイン内戦の傷あとの深さをしらされた。

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