クリングゾールをさがして

ホルヘ・ボルピ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309206745
ISBN 10 : 4309206743
フォーマット
出版社
発行年月
2015年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
499p;20

内容詳細

ヒトラーの謎の科学顧問クリングゾールをめぐり、ナチスの核開発とヒトラー暗殺未遂事件の秘密に迫る文芸ミステリ。ハイゼンベルグ、フォン・ノイマン、アインシュタインなど科学者たちも登場する。

【著者紹介】
ホルヘ・ボルピ : 1968年メキシコ生まれ。大学で法律と文学を学んだのち、1992年、小説『暗い沈黙にもかかわらず』を発表し注目を集める。99年に『クリングゾールをさがして』で伝統あるブレベ叢書賞を受賞。ラテンアメリカ新世代の旗手として高い評価を得る

安藤哲行 : 1948年岐阜県生まれ。専門はラテンアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 星落秋風五丈原 さん

    映画『ワルキューレ』で描かれたヒトラー暗殺計画で処刑されるはずだった男が生き残った所から物語は始まる。諜報活動もやった事がないイギリスの哲学者と同姓同名の物理学者ベーコンが、ひょんなことからフォン・ノイマンの推薦によりヒトラーの元にいたと言われる最高レベルの科学者を探すことに。おそらく偽名であろう人物を特定するためにベーコンが出会うのは当代きっての科学者たち(彼等を知っていると楽しみ倍増)。原爆の問題、戦争と科学のどちらが優位に/あるいは卵と鶏の如き責任問題などテーマは多数。語り手と時制が入り組んでいる。

  • 三柴ゆよし さん

    元物理学者のアメリカ人諜報部員がドイツ人数学者と組んでナチスの科学顧問クリングゾールを探す物語である。こう書くと筋書きは至って単純だが、彼らの捜査は必然20世紀ドイツを中心とした科学史=精神史をなぞるものとなり、読者の前に提示されるのはフォン・ノイマンのゲーム理論、アインシュタインの相対性理論、ハイゼンベルクの不確定性原理……といった人類の歴史をも左右する理論の数々である。そしてここからがホルヘ・ボルピ第一の離れ業なのだが、本物語の構造はまさしくそれらの理論に基づき、極めて精緻に組み立てられている。(続)

  • pyoko45 さん

    とても面白くて二段組500ページのボリュームを感じさせずに読み終えた。「ガラテイア2.2」のような青臭い理系語りではじまり「矢吹駆シリーズ」処により「重力の虹」のち「HHhH」そして最後は…といった感じ。物理学者萌え必定。フォン・ノイマン先生の会話のくだりは「シャーロック」の兄マイクロフトの声(日本語吹き替え版)でどうぞ。

  • きゅー さん

    ゲーデル、アインシュタインといった錚々たる科学者が登場する20世紀の科学史と、謎の科学者クリングゾールを巡る追跡劇が入り乱れる。序盤の五里霧中の状態から抜け出ると、ミステリの要素が濃くなりページを繰るのが楽しくなる。そして結末に至れば、本書の奇妙な構成に納得がいく反面、語りと騙りの境界線をあらためて読み直したくなる。ところで驚かされるのは、作者はメキシコ人とのこと。普段イメージするラテンアメリカ的な要素は皆無だ。実に特異でありながらも、豊饒な世界を味わうことができた。

  • Panzer Leader さん

    正体不明のヒトラーの科学顧問を探し出すミステリーを軸に、科学の歴史・実在の物理学者達とその原理や理論・ヒトラー暗殺計画・核開発・主人公達の様々な愛憎劇等がタペストリーのように複雑に絡み合った小説。色々な要素があり過ぎて貧弱な自分の頭脳では筋を追うのがやっと。久々に疲れる読書体験でした。

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ホルヘ・ボルピ

1968年メキシコ生まれ。大学で法律と文学を学んだのち、1992年、小説『暗い沈黙にもかかわらず』を発表し注目を集める。99年に『クリングゾールをさがして』で伝統あるブレベ叢書賞を受賞。ラテンアメリカ新世代の旗手として高い評価を得る

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