真昼の女

ユリア・フランク

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309205632
ISBN 10 : 4309205631
フォーマット
出版社
発行年月
2011年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,502p

内容詳細

2つの世界大戦とそれに続く東西分裂というドイツの困難な時代を背景に、自らの手で自由をつかもうとするひとりの女性の半生を描く。繰り返される不幸な母子関係を主軸に、魂の暗部に迫る話題作。

【著者紹介】
ユリア・フランク著 : 1970年、当時の東ベルリンに生まれる。78年、母と姉妹たちとともに西ドイツへ移住。97年『新しいコック』で作家デビュー。2003年発表の『キャンプファイヤー』は、東ドイツ市民のための緊急受け入れ用収容所を舞台にした作品で、国内外で高い評価を受ける。『真昼の女』で2007年ドイツ書籍賞を受賞、作家としての地位を確立する。現在、ドイツでもっとも注目されている作家である

浅井晶子 : 1973年大阪府生まれ。京都大学大学院博士課程単位認定退学。2003年マックス・ダウテンダイ翻訳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • umeko さん

    面白かったです。戦争が背景にありますが、物語はあくまで女性の半生。主人公だけでなく、ここに登場する女性たち全てにも言えることですが、心の闇が徐々に深みを増して行きつつも生き抜くさまに夢中になりました。重く暗く冷たく憂鬱な世界で、ハッピーエンドとは程遠いにも関わらず、ラストは爽快な気分にさせてくれる不思議な魅力がありました。

  • 星落秋風五丈原 さん

    暑い中働く農民達に休みを取らせようとする善意で行動しているが、彼女と話さない農民達がその意図を察するはずもなく殺される。幽霊は表紙に書かれた女性のような、白い服を着て背の高い美しい娘の姿をしており、ヘレーネのイメージにも被る。女系を通じて連綿と引き継がれる負の歴史を綴っている本作は、自ら望んだわけではないだろうに、語るべき時に語るべき相手と語らぬことによって、自分も子供達も子供達を不幸にする母親達を真昼の女(タイトル)に例えている。その姿はまた、かつてのドイツにも被る。

  • チェス さん

    引き込まれて一気読み。平和な時代に好きな本が読めて幸せだと、、、

  • serene さん

    このごろ惰性で本を読むことが多くなっていた。  とくに、小説に対する愛着が薄れてしまったことを自覚していた。 この作品は、小説を読むのは、自分とは違う誰かの人生を生きること、未知の世界を肌で感じることなのだと、久しぶりに思い出させてくれた。 

  • amaneshino さん

    ヘレーネとペーターの不和が不均質な残響音をいつまでも響かせる作品で、どうしてこうなったんだろうと考えていた。ペーターの知る途切れ途切れの父親像が、処女信仰に走る実像との乖離してるのが堪らなくて、その跡を残したカールの、さらにその前のマルタの、と延々と辿るのを逆向きにしたのがこの話だ。訳者の解説が無ければ今の気持ちもここまで整理がついてなかったのだけど。カールと付き合う前、あの退廃の時代を粛清したのもまたナチスだとは、知らなくて良かった。

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