ガッサーン・カナファーニー

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ハイファに戻って 太陽の男たち

ガッサーン・カナファーニー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309205182
ISBN 10 : 4309205186
フォーマット
出版社
発行年月
2009年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,272p

内容詳細

20年ぶりに再会した親子の中にパレスチナ/イスラエルの苦悩を凝縮させた「ハイファに戻って」他、パレスチナ抵抗運動の中心で闘い自動車爆弾によって夭折した作家が残した、不滅の光を放つ名作群、待望の復刊。

【著者紹介】
ガッサーン・カナファーニー : 1936年、パレスチナの地中海岸の都市アッカーに生まれる。1948年、12歳のときデイルヤーシン村虐殺事件によって難民となり、シリアの首都ダマスカスの難民キャンプで暮らす。55年ころより政治活動にはいり、60年ベイルートに渡る。その後、PFLP(パレスチナ解放人民戦線)のスポークスマンとしてパレスチナ抵抗運動で重要な役割を果たす。活動のかたわら小説、戯曲を執筆。72年7月、自動車に仕掛けられた爆弾により暗殺される。享年36歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 空猫 さん

    『ガザに地下鉄が走る日』より。『太陽の男たち』目当てで。イスラエル難民によるイスラエル難民の現状を訴えた小説だけれど、ルポといっても良いくらい。脱国するには仲介者、案内人とあちこちにお金を払っていかねばならず、しかもきちんと案内してくれ、必ず目的地に到着できる保証もないのが密入国だ。彼らの声は未だに届いていない…。著者は'72年に暗殺されています。爆殺で。自分には何も出来ないし、やっぱり信仰に命を懸けると言う事が理解できないのだが…彼らの声を、叫びを、聴いていこうと思う。

  • スミス市松 さん

    「記憶の抹殺(メモリサイド)」の最中にあった当時のパレスチナ難民の生を小説として表象する以上、カナファーニーはその行為に強烈な祈りをこめて全編に響かせているはずで、それが本書にとんでもない重力をもたらしていることには相違ない。しかしどうだろう、カナファーニーが爆殺されて今年で四十年になる。にもかかわらず、彼の地には「パレスチナ問題」が継続してあるという事実を私たちは考えなければならないのではないか。つまり、カナファーニーの祈りは叶えられることなく――あるいは途上のまま――現在まできてしまっているのである。

  • きゅー さん

    パレスチナ問題が主軸となる7編の小説が収録。白眉となる「ハイファに戻って」では、パレスチナ問題という私達にとっては遠くの出来事が、親子の離別という誰もが共感できる形で、そしてさらに人間とは、宗教とは、民族とはといった根深い諸問題がつきつけられる。両者が共に正しい時、なぜ両者が苦しまなければならないのか。彼の作品には、この物語を書かねばならぬという強烈な欲望を感じる。その妄念のようなものが、私を悲嘆させる。恢復させようがない傷から血が流れている。おぞましいが、臆病さゆえにそこから目を背けることは許されない。

  • びっぐすとん さん

    図書館本。『ハイファに戻って』のみ読了。アラブ文学が初めてなせいもあるが、なんといっても自分がパレスチナ問題について余りにも無知なことが難解さの原因。全く恥ずかしいことだがニュースで流がれている以上のことは分からない。著者が凄絶な最期を迎えたことも知らなかった。日本人の私にはどちらの言い分が正しいのかはわからない。しかし突然の出来事に引き裂かれた家族には正義など関係ない。ただ引き裂かれた事実だけが真実ではないか。宗教というのは個人の平和な日常より大事なものだろうか?宗教の為に戦うというのが理解出来ない。

  • ともちゃん さん

    パレスチナ生まれの作者が描いたリアルな物語に、日本に居ては絶対にわからない過酷な日常を見せられた感じ。特に「ハイファに戻って」は、暴力的にパレスチナを追われ置き去りにせざるを得なかった息子が20年後に戻った我が家でイスラエルの軍人として両親に敵意のまなざしを向けるという悲劇を描いた物語で、いたたまれなかった。

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ガッサーン・カナファーニー

1936‐1972。パレスチナに生まれ、12歳のときユダヤ人武装組織による虐殺を生き延び難民となる。パレスチナ解放運動で重要な役割を果たすかたわら、小説、戯曲などを執筆。36歳の若さで自動車に仕掛けられた爆弾により暗殺される。遺された作品は現代アラビア語文学を代表する傑作として評価されている(本デー

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