ジョルジョ・プレスブルゲル

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歯とスパイ

ジョルジョ・プレスブルゲル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309202853
ISBN 10 : 4309202853
フォーマット
出版社
発行年月
1997年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
277p;20

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読書メーターレビュー

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  • Hideto-S@仮想書店 月舟書房 さん

    私小説ならぬ幻惑的な『歯小説』。主人公はSGというスパイの歯。SGは語り部。彼は指揮者の顔を持つスパイ『マエストロ』の相棒。タクトの代りに口内の32本の白い鍵盤が、痛みと共に彼の物語を奏でる。潜入する先々でマッドな歯科医を呼び、オーマイガッなドラマを紡ぎ出す。チェス好きな歯科医は「勝てば治療費無料、負ければ治療は延期」と治療台での勝負を強要する。ある医者は耳元で「妻を殺してくれれば治療費は一生タダ」と囁く。仕事は地味だが女性遍歴は華やかなSGを忍耐強く待つ妻。たとえ32本の歯が彼の元を去っても。ブラボー♪

  • キジネコ さん

    国の威信を掛けた謀略の戦場にチットばかし暗躍する男の口腔のトラブルが、世界の事件とシンクロする。事件はまるで男の歯が発信する信号によって齎される…てアホな因果の後先迷走は置いといて、読んでる間、治した筈の歯がシクシク痛みだす。どこまで読んだら面白くなる?記憶の世界の痛みに耐えつつ文字を追えば「読者諸兄には既にお分かりの事と思いますが」という訳者の厭味ったらしい暗喩解説にカチン…自慢やないけど小学校の頃から昼行燈と教師に揶揄されたキジ「お気づき?」でない、と開き直って悪夢に魘される幾夜を掛けて通読 ➡続く。

  • kaze さん

    感想書くの難しい。一言で言うと、変な小説。まず歯列図が提示され、歯の1本1本に振られた記号ごとにその歯にまつわる思い出が断片的に語られるという、非常に変わった形式。語り手の職業はタイトルで暗示されているように恐らくスパイなのだろうけれど、本文では一切明かされていない。語られるのは主に虫歯(と歯周病)の状況と治療、女性遍歴。その合間によくわからん哲学的思考と漠とした世界情勢が挟まれる。人生は虫歯との戦いであり、世界は紛争に満ちている。

  • らびぞう さん

    歯とスパイ、どんな展開になるのやらと思っていたら、ジェームズ・ボンドばりのスパイものではなかった。しかし、ボンドと同様、女性遍歴がある。そんな女性との思い出と、自分の歯の痛み、そうして、歯と別れと、女との別れ。それらを、歯につけた記号とともに、時たま、自分の歯を鏡で見たり、舌で確かめたりしながら、読み進めていった。

  • yurari さん

    妙な小説。冒頭、歯のイラストとともに、この小説は現代のコンピューターのようなもの、1本1本の歯を通して主人公S・Gの人生の全体像にアクセス出来る仕組み、とあるが、全部読んでもS・Gがどんな人物だったのか理解できなかった。どうやら共産主義下にあるヨーロッパの某国のスパイらしいが、具体的に何をしているかは不明。マエストロGなる人物からの指令を受け取る位しか仕事をしていないような…。で、仕事と家庭そっちのけで情事にふける。虫歯だらけ、性格も歪んでいて女性にモテる要素はなさそうなのに何故。

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