エレガンス

石川智健

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309039749
ISBN 10 : 430903974X
フォーマット
出版社
発行年月
2025年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
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内容詳細

東京大空襲×洋装女性連続不審死
実在した警視庁の写真室所属巡査と吉川線≠考案した鑑識第一人者による傑作ミステリー!
戦争で、空襲でどうせ死ぬ。
それなのに、どうして殺人事件を追うのか?
空襲が激化する1945年1月、警視庁でただ一人、ライカのカメラを扱える石川光陽。写真室勤務である彼の任務は、戦禍の街並みや管内の事件現場をフィルムに収めること。
折しも世間では、女性四名の連続首吊り自殺が報じられていた。四人は全員、珍しい洋装姿で亡くなっており、花のように広がったスカートが印象的なため“釣鐘草の衝動”と呼ばれ話題となっていた。
ある日突然、警視庁上層部から連続する首吊り事件の再捜査命令が光陽にくだる。彼と組むのは内務省防犯課の吉川澄一。光陽が撮った現場写真を見た吉川は、頸部索溝や捜査記録の重要性を説く。自殺説に傾く光陽に対し、吉川は他殺を疑っていた。
捜査が進む中で、四人の女性にはある共通点が判明。激しさを増す空襲の中でも、光陽と吉川による必死の捜査が続き、吉川は決然と捜査の意義を語る――。
「犯罪を見逃すのは、罪を許容することと同義です。空から爆弾を落として罪なき人々を殺している行為を容認することと同じなんです。我々は、許されざる行為を糾弾する役目を担わなければならないんです」
 さらに光陽と吉川の前に、戦時中でも洋装を貫く女性の協力者が現れる――。
本作は、統制下という世界によって自分が変えられないようにするため、美しくありたいと願う、気高い女性たちの物語。
戦後80年、次世代へつなげたい著者渾身の記念碑的小説!

【著者紹介】
石川智健 : 1985年神奈川県生まれ。2012年に『グレイメン』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    石川 智健、2作目です。戦時下の釣鐘草の衝動エレガンス連続殺人事件、ミステリ要素よりも、戦時下の風俗史として興味深く読みました。空襲で黒焦げになって死ぬよりも、美しい死を望む気持ちは良く解ります。第八章のB29による空襲のシーンは圧巻でした。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309039749/

  • パトラッシュ さん

    歴史上の人物が探偵役を務めるミステリは多いが、東京大空襲の惨状を記録した石川光陽カメラマンとは地味だが面白いチョイスだ。しかも敗戦間近い空襲が続く東京で、吉川線の発見者吉川澄一を相棒に女性連続殺人の謎を追う設定の妙で読ませる。戦争という大量殺人の現場撮影が任務の石川は、悲惨な記録を残す仕事に苦しみながら死が日常化した時代に無名の女たちの生きた証を残そうと奔走し、空襲下で必死に撮影を続ける場面は息苦しいほどだ。しかし吉川の推理で見つけた犯人の動機はあまりに身勝手で、ミステリとしてのカタルシスは皆無だったが。

  • チーママ さん

    太平洋戦争末期に東京がここまで繰り返し空襲を受け続け多くの人々か亡くなっていたのかと衝撃を受けた。そんな最中におきた洋装の女性たちの連続不審死。警視庁写真室の石川は内務省技師の吉川と事件の謎に挑む。毎日のように人が死んでいるのに事件として調べる必要があるのか疑問に思う石川。しかし吉川のある言葉に心を動かされ…。戦時下でも自分らしくありたいとパーマをあて洋装に身を包む女性が少なからずいたというがその勇気は見上げたものだと思う。生と死の極限に置かれたとき人は何を思いどう行動するのかを描いた力作。感動した。

  • yukaring さん

    戦時下に起こった洋装の女性の連続不審死。時代感を表現する圧倒的な描写と謎解きが上手く融合した圧巻の警察ミステリ。空襲が激しさを増す東京、信念を持ち逞しく生きる人々、そして犯罪を決して許さない警察官の物語。若い女性が首を吊って死亡する事件が続き、広がったスカートの形から“釣鐘草の衝動”と呼ばれ話題となる。当初は自殺と思われた事件を再捜査する事になった吉川と石川。4人の女性の共通点を探り地道に聞き込みを進めていく。迫力ある空襲の描写や人の生死に胸が苦しくなる。そして幾重にも意味を持たせた“エレガンス”が秀逸。

  • pohcho さん

    太平洋戦争末期の東京で起きた女学生連続不審死。当初は自殺として片付けられていたが、警視庁写真室勤務の石川と吉川線で有名な吉川が捜査にあたることに。亡くなった女性はみな同じ洋装学院の生徒。エレガンスとは自由に思いのままに生きること。モンペ着用を強いられるご時世、着飾ることで理不尽な社会に抗おうとする女学生が素敵だった。吉川さんはオタクで強い信念を持っていて、相棒の右京さんのよう。永井荷風先生は粋でかっこよかった。東京大空襲は悲惨すぎて言葉にならない。本当に愚かな戦争だったと思う。心に残る物語。

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