皆川博子随筆精華 書物の森を旅して

皆川博子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309029153
ISBN 10 : 4309029159
フォーマット
出版社
発行年月
2020年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
344p;20

内容詳細

創作への想い、海外取材旅行記、心惹かれる芝居や美術作品、そして敬愛する作家と影響を受けた物語のこと――小説の女王の偏愛と美学に満ちた精選随筆集。全て単行本未収録。

【著者紹介】
皆川博子 : 1930年生まれ。72年『海と十字架』でデビュー。73年「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞後、ミステリ、幻想小説、時代小説、歴史小説等、幅広いジャンルで創作を続ける。85年『壁―旅芝居殺人事件』で日本推理作家協会賞、86年『恋紅』で直木賞、90年『薔薇忌』で柴田錬三郎賞、98年『死の泉』で吉川英治文学賞、2012年『開かせていただき光栄です』で本格ミステリ大賞を受賞。13年日本ミステリー文学大賞、15年文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    皆川さんの作品は「死の泉」と「総統の子ら」が好みで何回か読んでいるのですがこの本を読んで、本当に物語の好きな人だということが良くわかりました。エッセイや書評を日下三蔵さんがうまく監修されています。子供時代、学生時代あるいはその後小説を書くようになってからのさまざまなエッセイがご本人の人柄を表しています。読んでいて楽しくなります。私は日経新聞に連載されていた「美少年十選」が再度楽しめました。

  • HANA さん

    幻想小説の女王の随筆集。著者の小説というと絢爛たる伽藍を思わせる出来なのだが、随筆もまた至る所にその美学が披露されて夢中になって読む。自作についてから歌舞伎や芝居、さらには旅行から自伝までテーマごとにまとめられているのだが、全体を通じて物語への愛というものが伏流水のように流れているなあ。一番共感を持って迫ってくるのは冒頭の小説について書かれた部分だけど、旅についての部分も自作の裏話のようで興味が尽きる事なく、歌舞伎も著者の手にかかると今では失われた闇の部分が濃厚に出るものに。本当に続編も出してほしい。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    「閉ざされた庭」、もとい、『アドリエンヌ・ムジュラ』への語り、本を読む楽しさを伝える文はまさに本の幻想に生きる者にとって甘露。一方で服部まゆみ先生への追悼文と、最後に紹介された服部まゆみ先生の手紙のきゃぴきゃぴ感に御二方の交流が本当に楽しいものだったのだと偲ばせて切なくなる。そして絵画紹介は麗しく、陶然。一方、『海賊女王』を書く為の取材旅行でメアリー・ポピンズのように風に吹き飛ばされそうになる皆川博子先生の姿を想像してしまったら可愛すぎて微笑んでしまいました。(皆川博子先生、申し訳ございません・・・)

  • mii22. さん

    本の表紙そのままだけど、書物の森を旅する著者の随筆精華。生まれついての物語中毒症だとおっしゃる皆川さん。他人の紡いだ物語のなかで生きているうち、ご自分でも物語の紡ぎ人となられたのですね。「物語を紡ぐ幸せはその中にひたりこんで、日常ならぬ生を追体験できることにある。」とおっしゃるが読者の私にとっても同様で皆川作品を読む幸せは非日常を体験しその世界にひたれることにある。しかし、非日常でない素の皆川さんの日常の出来事から、小説、旅、芝居や歌舞伎、絵画に関するエッセイも個性が溢れ出ているうえお茶目で面白い。⇒

  • けろりん さん

    先ずは、広大無辺の書籍の海原を渉猟し、波涛に鎮む砂金の如き三百に余る随筆を掬い出し、厳選九四篇を、正に精華の名を冠するに相応しい珠玉の一冊に纏め上げた、編者の熱き心を讃えたい。漆黒の裳裾の幾重もの襲に煌めく金銀朱。妖しくも美しい闇と官能の凝りが滴るような作品群の誕生秘話、心象風景と現実の光景が奇跡の様に一致する暗号の旅、鐘愛する作品作者を叙述する筆致の端麗さ。家人の目を盗み、大人の本を読み耽った少女時代から育まれた数々の物語は、未だこの稀有の作家の中で、彫琢され、紡ぎ出される日を待っている。何という贅沢。

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人物・団体紹介

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皆川博子

昭和4年(1929年)、京城に生まれる。1972年、少年向け時代小説『海と十字架』でデビュー。1973年、「アルカディアの夏」で第二〇回小説現代新人賞を受賞して本格的に活動を開始。推理小説、幻想小説、時代小説、西洋歴史小説の各ジャンルを横断して多彩な作品を数多く発表している。日本推理作家協会賞、直木

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