佐藤泰志 生の輝きを求めつづけた作家

福間健二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309022611
ISBN 10 : 4309022618
フォーマット
出版社
発行年月
2014年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
239p;21

内容詳細

目次 : 佐藤泰志未刊行初期小説(退学処分/ 青春の記憶)/ 評伝抄 死んで花実が咲いた人―作家と家族の物語(中澤雄大)/ 対談 堀江敏幸×岡崎武志―佐藤泰志ルネサンス/ インタビュー 文弘樹―金鶴泳がいて、佐藤泰志がいた/ エッセイ/ 佐藤泰志の映画をめぐって/ 論考

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • メタボン さん

    ☆☆☆★ 失われた20年、今の時代をリアルに予見していたような佐藤泰志が再評価されるのはうれしい。「昭和」ではなく、平成も後半となった今の日本でこんなにピュアで透明感があり場の空気が伝わってくる純文学作品を書ける作家はいない。芥川賞さえ取っていれば、と悔やまれる。何度もノミネートされたのに、特に「受賞作なし」というのはあまりにも佐藤泰志を軽んじている。ところで同じ函館出身の辻仁成は中山美穂との離婚で騒がれているが、彼の作品はどうなのであろうか。佐藤泰志には及ばないであろうが、読んでみようと思う。

  • tom1969 さん

    佐藤泰志フリークが語る佐藤泰志解釈、拘りも含め皆深い。その中で、「同質感」を共有する旨があり、それは納得する。このところ、佐藤とほぼ同じ時代の中にいた村上を読み続けていたが、きっと佐藤に戻ると感じた。「そこのみにて光輝く」「海炭市叙景」をもう一度読もうと思う。

  • minazuki さん

    2014年刊。中澤雄大の「評伝抄」、「佐藤泰志作品集」を刊行して復活のきっかけをつくった文弘樹へのインタビュー、映画化に携わった人たちの話など、興味深く読んだ。佐藤の妻の「死んじゃおしまいと言うけれど、死んで花実が咲く人もいるんだねぇ」という言葉が胸にしみる。/私が佐藤泰志を知ったのは、「そこのみにて光り輝く」の映画化がきっかけ(2014年)。同世代ということもあって、小説を読んだり、映画を観たりしてきたが、そのよさがもうひとつわからないというのが、正直なところ。

  • 岡和田晃 さん

    佐藤泰志は近年もっとも再評価された作家だろう。大江健三郎、中上健次、村上春樹といった比べられやすい作家たちと佐藤泰志は何が違うのか。佐藤泰志にとっての北海道、函館とは何だったのか。彼が最後まで貫いたものは? かようなトピックが多様な書き手によって考察されることで、作家のポテンシャルが伝わってくる。なかでも、堀江敏幸の分析が特に鋭い。それにしても、佐藤泰志は文章がみずみずしい。読み手に色々な記憶を想起させる。こんな作家はもう出てこないだろう。まさしく、死んで花実が咲くこともあるのだ。

  • 金北山の麓に生まれ育って さん

    【青春+不器用】作品と自分との関係が濃密なまま作家としては成熟出来ず、いや成長や成熟を拒否した佐藤泰志を囲む人々、展開される各々が自分を佐藤を通して語る。好きな作家だけどここまで高く評価するのかどうかは解らない。村上春樹が好まれ蓮井重彦が「凡庸」を称賛する時代にこの古臭さは際立ってたはず、当時佐藤を読んでいる人は周りに居なかった、私も知らなかった。太宰や漱石が読み継がれるように佐藤も青春小説家として古典になるのだろうか?高校で書いた短編を収録、佐藤ファンなら必読。

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