隠し事

羽田圭介

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309020822
ISBN 10 : 4309020828
フォーマット
出版社
発行年月
2012年01月
日本
追加情報
:
155p 19cm(B6)

内容詳細

僕らには秘密なんてなかった。ケータイを盗み見るまでは…ふと盗み見た携帯には…。

【著者紹介】
羽田圭介 : 1985年、東京都生まれ。明治大学卒業。2003年、『黒冷水』で第四〇回文藝賞を受賞してデビュー。08年『走ル』、10年『ミート・ザ・ビート』が芥川賞候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    携帯を巡る男女の物語でした。同棲中の彼女の携帯を盗み見することから物語が始まります。自分の友人からメールが来たことで気になり出す彼女の携帯でのやりとり。携帯の盗み見の経験は割と誰でもありそうですが、疑い出したらどんどん疑いは膨らんで行く心理を上手く突いていると思いました。妄想に取り憑かれ、異常な行動をするようになりますが、結局は器の小さい男だったというのには女々しさを感じました。それでも心理描写や心の闇を巧みに表現しているのは流石です。

  • 巨峰 さん

    細かくディテールを積み上げていくいつもの羽田さんの作風。今回は同棲中の男がふとしたことから同棲している彼女の携帯でのやり取りが気になって彼女の携帯を覗き見るところから物語が始まるのだが。流れが大きく変わる潮目がありそこからは読めるようになったけど、、それにしても、携帯を盗み見ることを止められなくなるような情けない男の生態を延々と綿密に書かれても盛り上がりようがない。小説の主人公としては、器が小さすぎるんだよ君!!やっぱり、せめてそれなりの興味を持てる人の物語を読みたい

  • mmts(マミタス) さん

    正直、何故に別れないのか苛々しました。無意味な同棲だと思いました。お互いにお互いを愛さないのに、こんなに執着する意味が分かりません。彼女はいまだに元カレとは定期的にメールするのに、ちゃっかり彼氏の携帯に届くメールを転送するし。彼氏とは自分から会話を遮断するくせに、それなのに逆切れするし。彼氏はあることを境に彼女の浮気を疑うけど、やっぱり女友達を優先するし。男女共に自分勝手過ぎるし、お互いのために別れた方が良いような。ただし、受信メールを相手目線云々は納得しました。

  • 白のヒメ さん

    長年付き合って同棲している彼女の浮気を疑う主人公。この小説は単にその彼女の浮気を疑うがあまりに、彼女の携帯を盗み見てしまうというだけなのだけれど、本当に上手くて唸ってしまった。私は絶対に相手の携帯など盗み見しないタイプの人間なので(そこまで人間関係に熱くない・苦笑)現実的にはあり得ない。けれど、この小説の中では主人公と一緒に手に汗を握って(尿意まで覚えて!)彼女の携帯をのぞき見していた。くそー、なんか負けた感がするのは何故だろう。この作家の本を読むというのは、私にとってある意味で闘いだ。次の勝負へ!(笑)

  • うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同) さん

    同棲している彼女に届いた1通のメール。思い起こせば最近彼女は携帯を肌身離さず持ち歩き、頻繁にメールをしている。もしかしたら浮気をしているのか?疑問に思った彼は・・。久しぶりに主人公が好きになれない話でした。どっちもどっちというか、不毛としか言いようがないです(苦笑)コソコソと携帯を盗み見する方法を画策するぐらいなら、いっそのことハッキリ聞けばいいのに、何で聞かないかなぁ?ホント理解に苦しみます。目覚ましをかけずに起きる方法が何だか笑えました。★★★

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羽田圭介

1985年東京生まれ。高校在学中の2003年、『黒冷水』で文藝賞を受賞してデビュー。2015年『スクラップ・アンド・ビルド』で芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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