仮往生伝試文

古井由吉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309016870
ISBN 10 : 4309016871
フォーマット
出版社
発行年月
2004年12月
日本
追加情報
:
22cm,409p

内容詳細

読売文学賞受賞の著者の代表作の復刊。虚と実、死と生、夢と現の境界を果てしなく越境し、行き来する物語再生の壮大な試み。往生伝を手がかりに、文学の無尽蔵な可能性を追求し、多くの読者をひきつける畢生の傑作。

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読書メーターレビュー

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  • ぱせり さん

    この不思議な読み心地は、そうだ、主語がわからないんだ。時代も。古典の話、作者の身近な話、また、創作なのか実話なのか、史実なのかも。さまざまな場面、時代が交錯するので、より一層不思議な読み心地。とはいえ、これはわたしにとっては挫折本です。読んでよかったなんて恥ずかしくとても言えない。往生というものを忘れたいより、もうちょっと近づけて考えることができるとき、でもあまりそれが迫って感じられるときじゃないとき、そういうときにもう一度ゆっくり挑戦したい。

  • yumiha さん

    古井由吉さんの夢と現を行ったり来たりするような文体の読み難さのせいで、けっこう時間がかかった。極楽往生を願う聖たちの修行の合間に見え隠れするカワユイ一面の話もおもしろかったし、また日々の暮らしのそこかしこにある仮往生ともいうべき断面も、ふむふむと思った。そうやって仮往生を繰り返しながら、いずれは、妙なる音楽と芳香のお迎えが西方浄土へ導いてくれるのだろう。って、私は地獄行きかのう・・・・。

  • にゃら さん

    古井由吉の言葉の精密な選択が見事に合った主題の仮往生、「内」や「境」の厳密さを想像するのに難解さがあるのだけど、閑話休題、馬事公苑の散歩や競馬の日常が不思議な感じだった。

  • 散歩いぬ さん

    166ページまで読んで返却日が来てしまった、グヤジー。こんなに読み難いとは!日々の日記から古の往生伝へ随想は広がり、数日に渡って想いを馳せる。普段の生活にも往生伝から来る影響が染みているよう。静かで深い歪みを感じる。古人は極楽往生を尊びながら死の穢れを嫌う。だから死に際の人を見守る者は少ない。現代も自宅で命が尽きるというのは稀だろう。死ぬときは一人。往生とは何か?その最初の一歩からして考え込んだ。

  • なべ さん

    なかなか難しい。古典が挿入されたり、筆者が独特な日本語を使うので、辞書と格闘しながら読み進めていったけど、内容が把握できなかった。もうちょっと経験を積んでから出直します。

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人物・団体紹介

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古井由吉

1937年、東京生まれ。68年処女作「木曜日に」発表。71年「杳子」で芥川賞、80年『栖』で日本文学大賞、83年『槿』で谷崎潤一郎賞、87年「中山坂」で川端康成文学賞、90年『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞。2020年2月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲

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