蹴りたい背中

綿矢りさ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309015705
ISBN 10 : 4309015700
フォーマット
出版社
発行年月
2003年08月
日本
追加情報
:
20cm,140p

商品説明

高校に入ったばかりの蜷川とハツはクラスの余り者同士。やがてハツは、あるアイドルに夢中の蜷川の存在が気になってゆく…いびつな友情? それとも臆病な恋!? 不器用さゆえに孤独な二人の関係を描く、待望の文藝賞受賞第一作。第130回芥川賞受賞。

●サイズ13×19cm 142ページ

内容詳細

愛しいよりも、いじめたいよりももっと乱暴な、この気持ち。高校に入ったばかりの“にな川”と“ハツ”はクラスの余り者同士。臆病ゆえに孤独な二人の関係のゆくえは…。

【著者紹介】
綿矢りさ : 1984年、京都市に生まれる。現在、大学在学中。2001年、『インストール』により史上最年少一七歳で、第三八回文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

総合評価

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読む人を選ぶ作品です。心に響かない人には...

投稿日:2012/01/29 (日)

読む人を選ぶ作品です。心に響かない人には、何も残らないでしょう。 高校生の時に感じていた、言葉にできない感覚。重くなりすぎず、表現できるのが素晴らしい。また、ディティールへのこだわりが感じられた作品。

a-k さん | 大阪府 | 不明

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この作家の信者は彼女と自分の文章力に酔っ...

投稿日:2007/04/05 (木)

この作家の信者は彼女と自分の文章力に酔っているのか非常に難しい表現を使うが、内容を見てみると決して特別な表現というわけではなく、ただ単に自分に酔いたいがためにレビューを書いている感じがする。この作品も同じことが言えるのだが、にながわだがひるかわだが知らないが、一度読んだだけで背筋が凍るほどの表現力のなさを感じた。この作家を信奉している方は彼女と同じ時間を共有しているつもりであろうが、作品としてはB級品である。なんで芥川賞が取れたのかわからない。当時の選考委員の目が腐っていたとしか言えないだろう。

綿矢りさは中高生の教祖 さん | 横浜市 | 不明

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この娘もまた、鬱屈した「あのとき」を過ご...

投稿日:2004/03/17 (水)

この娘もまた、鬱屈した「あのとき」を過ごしたのだろうか。この本…もとい、ここにはそれを通過した(またはその只中にいる)者にしか分かり得ない、「あの感覚」が描かれている。そう、あの、息をしたくて、でも出来なくて。必死に藻掻いているんだけど、ああ、もういいやって諦めた瞬間に膿のように湧いてくるあの感覚。これを読んでる最中、あの晴れているのに鈍く感じた、あの頃の景色と共に、そんな感覚が蘇ってきたよ。━━誰かに愛されたいのにその表現の仕方が分からない。これは、そんな思いを抱えていたあの頃の自分に捧げたい作品だね。

じぇい さん | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 遥かなる想い さん

    第130回(2003年)芥川賞。 女子高校生長谷川の初々しい視点と 心の動きが 清冽に描かれて 面白い。 男子生徒 にな川の憎めないキャラも 微笑ましい…ハツと にな川の微妙な距離感が 高校生の心象風景を うまく描いている。 何を考えているのか 理解できない戸惑い 苛立ちが 素直に読者に伝わる、そんな作品だった。

  • HIRO1970 さん

    ⭐️⭐️⭐️⭐️12年前の芥川賞作品。綿矢さんはお初です。感覚系が鋭敏で傷つき易い若い頃の感じが良く出ていて懐かしくも愉しめました。最近は現代物で誰も死なない作品であるだけで良くやってると思えるようになって来ています。また機会があれば他の作品にも手を伸ばしたいと思えました。目をあわせずに蹴れる背中。目隠しして銃殺するような匿名性をチョット感じました。今風な攻撃時の感覚なのでしょうか。男子高では目を合わせて腹にマックで上下関係が決まっていた様に思います。共学の高校の話は未だに唯々羨ましいのみです。

  • 優愛 さん

    「人にしてほしいことばっかりなんだ。人にやってあげたいことなんか、何一つ思い浮かばないくせに」仲間に入れてほしい、優しくしてほしい、もっと大人になってほしい――そうすれば私だって彼女達を毛嫌いしたりしない。でもそれは本当に大人って言えるのかな。大人という存在が無駄な情報を真に受けたりはせず、消化できるのだとしたら余り者の二人の考え方は思春期特有の強がりとも言えるはず。強がりを大人と言い張って孤独を確立しみんなとの間を壁で隔てるその姿が少しだけ愛らしい。淋しさは鳴る、こんな気持ちを私は知っている気がします。

  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    芥川賞】学級で仲間はずれの女子生徒の主人公。男子生徒のにな川。世相をうまく描写している。暗いところも芥川賞らしい。女性服飾誌を読むにな川。言葉を慎重に選びながら書いているように感じる。主人公の性格描写の一貫なのか著者の性格なのか。蹴りたい背中という標題がよく伝わってくる。

  • ひろちゃん さん

    キュンと来た。この作家さんの文章好きかも。乙女心がかわいくて切なくて痛い。

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人物・団体紹介

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綿矢りさ

1984年、京都府生まれ。2001年『インストール』で文藝賞を受賞しデビュー。04年『蹴りたい背中』で芥川龍之介賞受賞。12年『かわいそうだね?』で大江健三郎賞、同年に京都市芸術新人賞、20年『生のみ生のままで』で島清恋愛文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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