春の完成

大鋸一正

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309012674
ISBN 10 : 4309012671
フォーマット
出版社
発行年月
1999年02月
日本
追加情報
:
20cm,163p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • namakebot さん

    たぶんいままで読んだどんな小説よりもおもしろい

  • じゅん さん

    ★★★★☆これまでの作品と違い物語性と細部が豊かで、わりと文学っぽい作品になっていてなかなかおもしろく読んだ。この作者特有の浮遊感のあるフラフラした文体は、簡明な言葉を使っていてもどこか引っかかるというか、視覚型の描写が多くてスムーズに読み進められず、いい意味でクセになる。今回はわりとわかりやすい「わたしと世界」のテーマなのだけど、わたしが周囲の環境に流され変化しつつも、どこか離人症的に浮わついた内面のまま、決して周囲と噛み合わない感じが出ていておもしろかった。あいかわらず変な作家だなあ。

  • きなこうめ さん

    主人公の母は家を出たきり帰らず、妹は親戚の家に預けられる。父は義足の女と再婚し、妹を連れ戻し、仕事に没頭し倒れる。義母と妹との3人の生活が始まるが…失恋に妹の事故 どこか冷めた口調で淡々と語られていくのが寂しい作品だった。安齋氏がとても素敵だなと思った

  • kanzmrsw さん

    傑作です。二十歳前に読むといいかも。

  • HH さん

    著作のこれまで読んだ小説に比べ、物語の道筋や情景描写が鮮明で、ヒコやO介にあった詩的な魅力とは異なった良さがあった。とはいえ掴み所のない独特の空気があり、一気に読まされてしまう。悲しく暗い部分もあるが、そこに春が差し込んだかのような、一瞬の光を確かに見たような気がした。

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