親指pの修業時代 下

松浦理英子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309008684
ISBN 10 : 4309008682
フォーマット
出版社
発行年月
1993年11月
日本
追加情報
:
319p;20

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • yumiha さん

    〈下〉は、怒涛の展開。どうなるの?どうするの?と目が離せない。一実と映子の関係が始まり、そこに元恋人の春志と保も絡んでくる。その上〈フラワー・ショー〉一座にも翳りが見え始めて、特に保の無謀な決意をどうしたらエエん?と読み進む。「理想のセックス」について一座の感想を出し合う場面があるが、本書の意図も、違和感や物足りなさを経験しながら、理想のセックスとは?を問うために、親指Pを登場させたのだろう。人によって理想は違って当然やけど、一実の出した結論の受け止め方も、人それぞれだろう。性愛を過激に、また真摯に問う。

  • 莉玖 さん

    一実(親指P)と映子の恋の駆け引きと、それぞれの女性に未練たっぷりな男性2人を中心に話しが進みます。4人それぞれ、自分の想いが相手に伝わらないもどかしさが、なんとも切ないです。映子が呟いた「愛されたいなんて願いは煩悩よね。わかってるんだけど。」胸を掻きむしりたくなる台詞でした。久しぶりの松浦理英子さん。良かったです。

  • roku7777 さん

    今読むとなんでこの本が称揚されたかがわからないくらい「鼻に突く」。でもこの本は90年代に生まれた。まだ性的な成熟がされてなく(今がされているというわけではない。今はよくも悪くも「物分かりが良すぎる」んだ)、「性」に対して語ることを大切だと考えていた時代においてこの本の意義はあったのだろう。しかし小説としてはどうだろうか。突然「愛のあるセックスがしたい」と語る登場人物、ラストの予定調和的な展開など、どれをとっても「上手い小説」だとは言えない。でもだからなのか熱量はある。そこだけは認める。

  • まろ さん

    起こっている事は異常事態としか言いようがないのに、一実の心の機微がとても上手く描かれているせいで、思わず心を掴まれてしまう。様々な形の恋愛を解剖するようなお話。

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人物・団体紹介

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松浦理英子

1958年、愛媛県松山市生まれ。青山学院大学文学部卒業。1978年「葬儀の日」で第47回文學界新人賞を受賞しデビュー。1994年『親指Pの修業時代』で第33回女流文学賞、2008年『犬身』で第59回読売文学賞、2017年『最愛の子ども』で第45回泉鏡花文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時

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