魚(さかな)たちの離宮

長野まゆみ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309006406
ISBN 10 : 430900640X
フォーマット
出版社
発行年月
1990年09月
日本
追加情報
:
142p;20X14

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読書メーターレビュー

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  • ままこ さん

    鯉が泳ぐ和柄ちぎり絵の装丁。ページをめくると着物の開き絵。それを開くと現れる物語のイメージを膨らませる和と洋のレトロモダンなイラスト。少年達の危うげで繊細な想い。静謐な雰囲気が漂う冷んやりとした幻想的な作品。

  • カナン さん

    冬に読んでしまったのは少し残念だったか、と思いつつ、日本の盆の季節に漂っては纏わりついてくる冷気と死臭が背筋にもぞくりと這いあがってくる。 鬱蒼と茂った木々に覆われた日の当たらない日本家屋。藍染めの衣に身を包んだ床に臥せがちになってしまった友人の夏宿(かおる)。兄は死んだと繰り返す夏宿の弟の奇行。謎めいたピアノを弾かないピアノ教師…。 顛末は早々に読めてしまうが、水気の多い湿った匂いのする夏の夜、薄碧い擦り硝子の洋燈に夏宿が燐寸で灯をともした瞬間から、読者もまた主人公と同じように現世と幽世の境を彷徨う。

  • 皆様の「暮らし」を応援サポート さん

    最近は、どうしたらこの時に戻ることができるのか、そればかりを考えている。決して「あの時」ではない、長野まゆみの小説は位置や距離や方向といった関係ではない、絶対にして他の一切を亡き者とした「この時」だ。しかもそれは絶対的な過去なのだ。

  • はなうさぎ さん

    盂蘭盆の時期を舞台にした物語。幽霊物なのだけれど怖さはなく、描写の美しさや気怠く湿り気のある雰囲気が幻想的で美しい。市郎と夏宿、夏宿の弟の弥彦。それぞれの交錯する想い。そして弥彦のピアノの先生。彼の存在って不思議だったんだけど、最後に彼の役割が分かったような気がした。著者の作品は、湿り気のある空気感、曇り空や雨模様の使い方に加え「、」と「。」の使い方も秀逸だと思う。とても好きな雰囲気の本です。今回も長野ワールドをたっぷり堪能させていただきました。

  • 凪織 さん

    草木の陰、真夏の直射日光が当たらないしっとりした水辺。だらだらと汗を垂れ流すような夏ではなく、暑さの合間にある涼しさが躰を撫でる夏だった。読んでいる私自身は暑くて汗を滲ませっぱなしだったのだが。可笑しいのは、市郎?弥彦?それとも夏宿?水晶のごとく透通った少年が笑む。まるで死神のようにひっそりと並ぶピアノ教師。「まるで」でも、「ように」でもなく、本当に死神だったのかもしれない。そのうちまた読んでみたい一冊。今度はこの作品が書きあがったという六月に読むのも面白いかもしれない。

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人物・団体紹介

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長野まゆみ

東京都生まれ。1988年に『少年アリス』で第25回文藝賞を受賞。2015年には『冥途あり』で第43回泉鏡花文学賞と第68回野間文芸賞をW受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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