私の中の日本軍 上 文春学藝ライブラリー

山本七平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784168131011
ISBN 10 : 4168131017
フォーマット
出版社
発行年月
2022年09月
日本
追加情報
:
378p;16

内容詳細

「百人斬り競争」「日本刀神話」といった「虚報」が事実として通用するのはなぜか。実際の戦場で兵隊はどのような生活をしていたのか。員数主義、事大主義、兵器や補給等、自身の従軍体験から日本軍という組織の実態を分析し、数々の戦争伝説を粉砕したノンフィクションの傑作。

目次 : ロッド空港事件と内務班/ 残飯司令と増飼将校/ 戦場のほら・デマを生みだすもの/ 「トッツキ」と「イロケ」の世界/ ジャングルという生き地獄/ 戦場の「定め」と「常識」/ 軍人より軍人的な民間人/ 扇動記事と専門家の義務/ すべてを物語る白い遺髪/ 不安が生み出す「和気あいあい」/ 「親孝行したい」兵隊たち

【著者紹介】
山本七平 : 大正10(1921)年、東京生まれ。青山学院高等商業学部卒業。昭和33年山本書店を創立。その後精力的な執筆活動に入る。平成3(1991)年12月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 金吾 さん

    ○面白かったです。戦場にいった人しかわからない感覚や心理、現実が伝わります。山本さんはニュートラルに淡々と振り返っているように感じられるので読みやすいです。

  • かっさん さん

    私の中の日本軍 #読了 #山本七平 さんの著書 百人斬り競争という新聞記事の批判を題材にしながら、自身の従軍経験をふまえつつ日本軍人のリアルな心理を描き出す。一般に言われている軍人のイメージや通説の裏にあるものが、生々しく切実に伝わってくる。日本軍人のイメージを根底から変えさせられる。

  • さえもん さん

    戦争に限らず我々はいかに観念だけで様々なことの話をしているだろう。何も実体験が伴わないのに観念的な言葉だけで議論した気になっている。実に虚しい。 著者は、一つ一つの言葉を自分の体験を基に丁寧に説明しようとしていて、言葉の恐ろしさを痛感している人なのだなと感じた。 「‥言葉が後に、日本の軍人の精神構造を逆に規制していき‥」という箇所は非常に興味深い。言葉を話すことは、単に文字を音声化しているだけではなく、それがそのまま思想なのだということを著者は分かっている。下巻を読むのが楽しみだ。

  • Lieu さん

    他人を犠牲にしてもみずからの過誤を認められない人間の業の深さ。「百人斬り」記事がフィクションであることを「証明」していないと批判する人もいるかもしれないが、そもそもこの記事の真偽を決定する証拠・証人がないので、そう批判するのは「悪魔の証明」に与することとなってしまう。記事への批判に比して著者自身の体験談が多いのも、みずからの軍隊経験をもとに記事の記述の奇妙さを一つ一つ突いてゆくほかに方法がないからだ。その筆致は、推理小説のようにスリリングであると同時に、本当の戦争を知る者としての強い義憤が感じられる。

  • nz128 さん

    面白かった。いろいろなエピソードがあってよい。中で、かなりの分量をもって語られている「百人斬り」論争の現在の解釈が気になる。

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人物・団体紹介

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山本七平

1921年東京生まれ。1942年、青山学院高等商業学部を卒業。野砲少尉としてマニラで戦い、捕虜となる。戦後、山本書店を創設し、聖書学関係の出版に携わる。1970年、イザヤ・ベンダサン名で出版した『日本人とユダヤ人』が300万部のベストセラーに。以後、「日本人論」で社会に大きな影響を与えてきた。その日

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