大平正芳 理念と外交 文春学藝ライブラリー

服部龍二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784168130830
ISBN 10 : 4168130835
フォーマット
出版社
発行年月
2019年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
313p;16

内容詳細

大平正芳はなにを遺したのか。外相として成し遂げた韓国との請求権問題解決や日中国交正常化の断行は大きな功績である。蔵相、自民党幹事長を経て首相に就任、環太平洋連帯構想を模索したが、党内抗争の果て志半ばで逝った。日中関係の大平証言を増補し、悲運の宰相の素顔と哲学に迫り、保守政治家の真髄を問う。

目次 : 序章 遠い記憶/ 第1章 「楕円の哲学」―大蔵官僚/ 第2章 政界への転身―池田内閣官房長官まで/ 第3章 始動する大平外交―池田内閣外務大臣/ 第4章 「戦後の総決算」―自民党筆頭副幹事長から宏池会会長へ/ 第5章 外交の地平を追う―田中内閣外務大臣/ 第6章 内外の危機―田中、三木内閣大蔵大臣、自民党幹事長/ 第7章 環太平洋の秩序を求めて―首相/ 終章 「永遠の今」

【著者紹介】
服部龍二 : 1968(昭和43)年東京都生まれ。京都大学法学部卒業、神戸大学大学院法学研究科単位取得退学。博士(政治学)。現在、中央大学総合政策学部教授。専門は日本政治外交史・東アジア国際政治史。2002年に『東アジア国際環境の変動と日本外交1918‐1931』(有斐閣)で吉田茂賞を、2011年に『日中国交正常化』(中公新書)で大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 古谷任三郎 さん

    5年前に岩波書店で出版された本を加筆修正した増補版。5年前にこの本を読んで、筆者である服部龍二先生のファンとなり、他の著書も愛読するようになった。大平正芳の人生を紐解くと共に大平の理念・外交面にフォーカスさせた評伝。大平には、現在を真剣に生きようとする「永遠の今」、物事には楕円のように二つの中心があり、どちらかに傾斜することなく中正の立場を貫く、つまり権力万能、大衆迎合に偏らず中庸と均衡に徹する「楕円の哲学」、人間を不完全なものとして捉える「六十点主義」という健全な保守主義の哲学と、

  • shonborism さん

    同著者の本をいくつか読むうちに気になってはいたが、このたび文庫化したので読む。日中国交正常化を頂点に、青年時代から急逝までを追う。今復刊された理由が分かる気がする。

  • バルジ さん

    大平正芳の外交姿勢に焦点を当てた評伝。その生涯から大平の人生哲学や政局に目配せしつつバランスの取れた良書である。本書で特に印象深いのは徹底した親米姿勢と道理に合わない譲歩を嫌うその外交姿勢である。昭和の宰相としては中曽根康弘の華々しい外交姿勢が目立つが、大平も中曽根の影に隠れがちながら「哲学」を持った外政家であった。。過酷な外交日程と政局を経た急死は最早「戦死」であろう。

  • spanasu さん

    対米基軸ながらもアジア外交とも均衡を図り環太平洋構想に表れる外交を中心とした大平正芳の評伝。日中国交正常化交渉にて「軍国主義」の語にこだわっていた田中といった新史料からの知見もあり、国益を考えているがゆえに理屈に合わない譲歩をする気がない大平といった姿が印象的。

  • TSUJINO Yusuke さん

    ☆☆☆★

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