近世快人伝 頭山満から父杉山茂丸まで 文春学藝ライブラリー

夢野久作

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784168130465
ISBN 10 : 4168130460
フォーマット
出版社
発行年月
2015年06月
日本
追加情報
:
245p;16

内容詳細

頭山満、杉山茂丸、奈良原到といった玄洋社の猛者たちと魚屋の大将の破天荒な人生を面白おかしく描き上げた痛快な人物評伝。奇人、怪人、豪傑たちがユーモア溢れる筆致でいきいきと動き出す。

【著者紹介】
夢野久作 : 1889(明治22)年1月4日‐1936(昭和11)年3月11日。作家、探偵小説・幻想小説家。福岡市に生まれる。本名、杉山泰道。修猷館中学、陸軍少尉、慶応義塾大学文学部(中退)、禅僧、謡曲教授、農園経営、『九州日報』(後の『西日本新聞』)記者を経て、執筆活動を開始。1922年、童話『白髪小僧』を刊行し、1926年、「あやかしの鼓」が雑誌『新青年』で二等に入選し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 筑紫の國造 さん

    ご存知、「日本三大奇書」の「ドグラ・マグラ」で知られる夢野久作の人物伝。父・杉山茂丸を始め、玄洋社の破天荒な面々の素顔が描かれる。杉山、東山満、奈良原至は知っていたけど、篠崎仁三郎は知らなかった。どの人物も、現在なら刑務所直行間違いなしのくせ者ぞろい(笑)。作者の落語か講談調の語り口もよく、彼ら怪物を描き出すのに雰囲気たっぷりと言った感じ。個人的には、特に奈良原の章で出てくる武部小四郎の最期のシーンがとても印象深かった。まだまだ規制が緩く、世の中がおおらかだった頃の古き良き思い出だ。

  • みのくま さん

    びっくりした。本書を読むと、色々な感情の引出しがワッと開けらたような、そんな気分になる。なぜかは寺田英視の解説の通りだ。「この文体こそ、破天荒で、無頓着で、無造作で、放胆である快人たちの一面を描く最適の方法だった。かくて読者は、いたる所で腹を抱へて哄笑することができるやうになるのである。」著者は、身内を描くのに落語や講談調の文体を使うことで適切な距離感を演出していた。ただ「《附》父杉山茂丸を語る」の章だけは違う。これを読むと、父杉山茂丸の死んだ1年後、著者が急死してしまう事に思いを馳せずにはいられない。

  • ネコ虎 さん

    福岡出身の怪人4人のエピソード。国粋主義者で玄洋社の頭山満、杉山茂丸、奈良原到と何故か魚屋の親分篠崎仁三郎。魚屋の話はどうでもいいや。玄洋社の三人は純粋真っすぐの頑固者だが人間味豊かな人物として描かれている。今もいるのか知らないが、政財界のフィクサー。少し前なら児玉誉士夫、小佐野賢治、笹川良一らだが、頭山、杉山と比べると小物に見えるし、格が違う。前者は単に怪しい裏をバックにして政・財界から金を巻き上げていただけだが、頭山たちも裏はかなり悪だが、思想はあった。彼らの人間味を夢野久作は上手く描いている。

  • Ohe Hiroyuki さん

    戦前名をはせた小説家の著者が、父親(杉山茂丸)を含む筑前藩で生まれた英傑はたまた破天荒な人々の人生を愉快な文体で書いた一冊。▼明治を生きた人々の活力を感じられる一冊である。ただし、これはあくまで「快人伝」であり、何か歴史の潮流を理解するというよりは、私達がついつい気になってしまう有名人の記事を読むような感覚で触れるのがよいであろう。▼武部小四郎の死に様は、頭山満の人生にも少なからず影響を与えたことであろう。武部小四郎は誠に恐ろしい人である。

  • 0717 さん

    福岡の怪人物、頭山満、杉山茂丸、奈良原到、篠崎仁三郎、を間近に知る夢野久作による評伝。特に父杉山を語るが秀逸。博多っ子篠崎は知らなかった!

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

夢野久作

1889年福岡県に日本右翼の大物、杉山茂丸の長男として生まれる。幼名杉山直樹。夢野久作とは福岡の方言で「夢想家」の意。慶應義塾大学文学部中退。禅僧、農園主、能の教授、新聞記者と、種々の経歴をもち、1926年「あやかしの鼓」を雑誌発表して作家生活に入る。「いなか、の、じけん」等、因縁と心理遺伝を題材と

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品