ロゴスとイデア 文春学藝ライブラリー

田中美知太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784168130199
ISBN 10 : 4168130193
フォーマット
出版社
発行年月
2014年06月
日本
追加情報
:
392p;16

内容詳細

ギリシャ哲学の徹底的な読解によって日本における西洋哲学研究の基礎をきずいた著者が、「現実」「未来」「過去」「時間」「ロゴス」「イデア」といった根本概念の発生と変遷をたどった代表作。半世紀の時を超え初の文庫化。

目次 : 現実―主としてπαρ`ον π´αθοcの意味における/ 未来/ 過去―記憶と歴史について/ 時間/ ロゴス/ ミソロゴス―主として言行一致の要求における/ 名目/ イデア

【著者紹介】
田中美知太郎 : 1902年(明治35年)‐1985年(昭和60年)。哲学者、西洋古典学者。西田哲学隆盛の京都帝大でギリシア哲学を専攻し、波多野精一に師事。法政大学などで哲学とギリシア語を講ずるとともに、重厚な哲学論文や著書を発表。空襲で瀕死の大火傷を負ったが、奇蹟的に快復。戦後は京都大学に迎えられ、日本西洋古典学会を創設した。戦時中の国家主義の支配に同調しなかったのと同様に、戦後の国家否定の風潮にも同調せず、日本文化会議の理事長などを務め、ギリシア哲学研究だけでなく、5年にわたって『文藝春秋』の「巻頭随筆」を執筆するなど、保守系論客としても活躍した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Gokkey さん

    プラトンの概念をアリストテレスの枠内で論じることの誤謬から本質に迫る最終章が秀逸。「彼らがイデアとなすところのものも、永遠化された感覚物にほかならない(アリストテレス)」形相と質料の区別ではなく、主語+述語によって構成される全体から主語と述語を区分することを抽象と呼ぶ。ある性質を述語的に「である」と述べるとき、これは主語=述語ではなく、同じ述語を附加される主語間での同性質の共有となる。この抽象から始まる主語+述語の再構成によって捕捉される普遍性こそがイデアであり、それは必ずしも感覚物である必要はないのだ。

  • mikio さん

    ソクラテスは、生死いずれの窮地においても、かつて絶望しなかったのである。彼はいったい何を頼んでいたのであろうか。プラトンは、それを理想としてのイデアと解いたのである。(P319)イデアの認識は、いままでの法制や名目のうちに与えられているものとは別に、正義そのものがそれ自体で存在することを教えて、我々をこれら所与への盲目的な執着から解放してくれるだろう。何も具体的積極的には教えてくれないように見えるけれども、しかしそれは今ここに与えられているものだけが全てなのではないことをさとらせてくれる。(P328)

  • 鵜殿篤 さん

    全体的な完成度の高さに、感服するしかない。戦時中にこれほど地に足の着いた体制批判が可能であったということにも、驚く。70年後のいま読んでも、決して古びていない。今でも古びない要因は、著者が流行の思想に乗って著述作業をしているのではなく、自らの根源的な問題関心に忠実に則り、さらにそのような個人的な問題関心を他者にわかりやすく伝えるために文体形式に意識的に工夫を加えているところにある。個人的な問題は時代を超えていつまでも現在の問題であり続け、他者に向けてわかりやすく語ろうとする試みは時代を超えて機能する。

  • あかさき さん

    時間 今と ロゴスとミソロゴス

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人物・団体紹介

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田中美知太郎

1902‐1985。新潟県生まれ。哲学者・西洋古典学者。京都大学哲学科卒業。京都大学教授、日本西洋古典学会委員長、日本文化会議理事長等を歴任。文化勲章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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