ギフテッド/グレイスレス 文春文庫

鈴木涼美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167923549
ISBN 10 : 4167923548
フォーマット
出版社
発行年月
2025年04月
日本
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

かつて詩を書きながらついぞ成功を収めることはなく、今は重病に冒され弱っていく母を見舞うホステスの娘(「ギフテッド」)。AV業界で化粧師をする女性と、瀟洒な邸宅で文化的に暮らす祖母の共同生活(「グレイスレス」)。生と性、聖と俗のあわいを冷徹に抉る、衝撃のデビュー作をふくむ芥川賞候補作2篇を1冊に。

【著者紹介】
鈴木涼美 : 1983年、東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部在学中にAVデビュー。その後はキャバクラなどに勤務しながら東京大学大学院社会情報学修士課程修了。修士論文は後に『「AV女優」の社会学』として書籍化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケンイチミズバ さん

    母の天賦の才は美しい顔と男好きのする体であって、詩の才能ではなかった。彼女に与えられたギフテッドが人を特に男を引き寄せ、どうにかシングルマザーで生きて来られた。娘がそれを理解する17歳で家を出て行った。が、生きるための卑しさと捨てられないプライドも大人になり分かっている。だから管に繋がれた病床の母親に最後まで寄り添った。文章が素晴らしく著者のギフテッドは体で稼ぐ商売の方でなく作家の才能だと分かる。彼女が置かれた水商売の世界のリアルが生々しくて感覚的な表現が良い。虐待の経験は私自身の火傷の記憶とも被る。

  • sk さん

    淡々と深みを描く。

  • ほなみ さん

    読書会で紹介されて、いつか読もうと思いつつようやく購入。 退屈と言えば退屈だが、純文学と楽しむのであれば面白いと思う。 2篇の小説が収録されており、どちらも母娘に焦点が当たっている。「娘」を「自分の一部だった」と表現するのは思わず目を見張った。確かに子供はもともと母親の一部であり、それが同性であるなら余計境界線が曖昧になることもあのだろう。親子って難しい。距離感も出しなかなか感情もさらけ出せない。そんな微妙な感覚を情景や風景を使いながら表現していて味わい深かった。 とりあえず母親に会いに行こうと思った。

  • wasabi さん

    不思議な本と教えてもらい読んだ。日常で過ごしている中、目に入る情景を文字に落としていくとこんな感じになるのかなと思った。読むと「私」とその他の人たちの世界と、そこに境界があることを意識させられた。淡淡と読み進んでいく形にはなったが、結構好きかもしれない。

  • Shiroshi Sato さん

    本書は、中野信子「人は、なぜ他人を許せないのか?」に感化されて、前頭葉を鍛えるために、自分では選ばない本として読んだ。収録された2編のうち一編は読めたけど、もう一編は無理だった。難しいなぁ。

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人物・団体紹介

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鈴木涼美

1983年、東京都生まれ。慶應義塾大学在学中にAVデビュー。東京大学大学院での修士論文が『「AV女優」の社会学』として書籍化。日本経済新聞社の記者を経て、現在は批評、エッセイ、小説など多ジャンルにわたり執筆活動を行う。小説作品には芥川賞候補作『ギフテッド』『グレイスレス』のほか、などがある

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