薬物依存症の日々 文春文庫

清原和博

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167920876
ISBN 10 : 4167920875
フォーマット
出版社
発行年月
2023年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;16

内容詳細

「『最後の1回だけ』と考えている自分がいる」―覚醒剤取締法違反による衝撃の逮捕。執行猶予満了を前に、薬物依存症の終わりのない苦しみや葛藤を、清原和博がありのままに語った。真っ暗な闇の中でもがき続けるかつてのスターは、夏の甲子園の決勝戦を観戦に行きたいという願いを抱くが…。

【著者紹介】
清原和博 : 1967年大阪府生まれ。83年PL学園高校に入学、夏の甲子園大会で優勝。5季連続で甲子園に出場し、優勝2回、準優勝2回。甲子園での通算13本塁打は歴代最多記録。86年西武ライオンズに入団。1年目で31本塁打を放ち、高卒新人記録を更新した。西武の4番として6度の日本一を経験。97年FAで巨人へ。9年間で185本塁打、日本一2回。2006年にオリックス・バファローズに移籍。08年に現役引退。16年2月に覚醒剤取締法違反で逮捕。懲役2年6ヵ月、執行猶予4年の有罪判決を受けた。20年6月15日、執行猶予は満了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ゆいまある さん

    清原、嫌いだった。ガラ悪くてアホと思ってた。覚醒剤で逮捕されて回復するまで。素直で子供みたいで可哀想になった。引退して人生の目標を失い、酒に溺れ、酔った勢いで覚醒剤に手を出し、暴れて妻子を失う。もう一度甲子園に行きたいと思い、身体を鍛え直し決勝戦を見に行く。高校野球が自分の原点だと気がつく。息子と再会。息子に野球を教えることが生き甲斐になる。多くの人に支えられ、お礼を言うことを覚えていく。次男が中学生時で終わるが、今年、次男は慶應高校選手として甲子園で優勝。野球音痴が読んでも涙腺に来る胸アツドラマ。お勧め

  • たまきら さん

    愚直なまでにまっすぐ、淡々と言葉を紡ぐ彼のいまを素直に認めたい。自分は当時PL学園の強さ、清原選手の力強いプレーには素直に感動したし、いわゆるKKドラフトで汚い大人たちに怒りを覚え、西武で優勝する際2アウトなのに号泣している素直な彼の姿に笑ってしまった。そんな人だからこそ「現役」を奪われたときの衝撃は大きく、薬物依存という道にはまってしまったのだろう。でも、彼の後悔の日々を、私は好意的にとらえたい。だって、彼の一番身近な人たちが許しているのだから…。岸和田の番長、また屈託なく笑ってくれよ。

  • piro さん

    西武ライオンズファンだった私にとって、西武黄金時代の主軸であった清原和博は間違いなくヒーローだった。それだけに覚醒剤で逮捕されるという事件は衝撃的でした。一方で、彼が「強い」のではなく「強がり」な事も薄々感じてはいたので、こうなる恐れはあったのだとも思いました。強がらずに素の言葉で綴られた薬物依存症との闘いの日々の様子は凄まじい。それでも彼が少しずつ回復していったのは周囲の人々の思いやりのお陰なのでしょう。これからも清原さんを孤独にさせず助けてあげて欲しい。そう強く願います。

  • 再び読書 さん

    単行本で読んだのに文庫も買ってしまった。しかしながら、内容をほとんど覚えていないことに愕然とする。そして何度も泣いてしまう。一時代を築いたヒーローだけに、落ち込みも大きい。人に救われて、また、輝きを取り戻して欲しい。また、元妻である亜希さんの懐の大きさと、子供たちの彼に対する思い、優しさに涙せざるを得ない。最後の松本医師の話で、薬物依存症になる原因は、その一時体験があまりにも強烈に、人の精神に入り込む事と思っていました。しかし、心の弱さが、薬物に依存する要因と知り、考えを新たにしました。

  • こうせいパパ さん

    薬物依存で逮捕された清原氏の物語。一度薬物依存になると完全に抜け出すのは不可能であることがよく理解できた。プロ野球界を代表するスターであり、身体も屈強で悩み事など無さそうな清原氏だが、自殺願望やうつ病を抱えて苦しい日々を過ごしていることが非常に意外だった。薬物に手を出したきっかけがお酒であったことから、確かにお酒を飲むときは気持ちが大きくなってしまうことが多いので注意が必要だと感じた。どん底に転落した清原氏を救ったのは2人の息子だというエピソードが印象的だった。

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