白い闇の獣 文春文庫

伊岡瞬

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167919696
ISBN 10 : 4167919699
フォーマット
出版社
発行年月
2022年12月
日本
追加情報
:
441p;16

内容詳細

小6の少女・朋美が誘拐され、殺された。捕まったのは少年3人。だが少年法に守られ、「獣」は再び野に放たれた。4年後、犯人の1人が転落死する。失踪した朋美の父・俊彦が復讐に動いたのか?朋美の元担任・香織はある秘密を抱えながら転落現場に向かうのだが―。“慈悲なき世界”に生きることの意味を問う、著者集大成!

【著者紹介】
伊岡瞬 : 1960(昭和35)年、東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』(応募作「約束」を改題)で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞して作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 青乃108号 さん

    最近、嫌なニュースばかりだな、と感じて暗い気持ちになるが、ニュースに限らずこの世界なんてまるごと全部嫌。と厭世感で一杯になり死にたくなる一冊。俺は「本好きではあるが躁鬱病を患っている為限られた時間しか本を読めない妻」に薦められる本を見つける為もあって色々読んでいるのだけれど、その意味で言えば本当にこれだという本はいまだに見つけられていない。この本も到底彼女には読ませられない。物語的には終盤の復讐からラストにかけて僅かな救いはあるものの、妻にはそこも汲み取る事は出来ないだろうから。また次を探す事にする。

  • のり さん

    小学校を卒業した次の日に誘拐され暴行の末、命を絶たれた少女。犯人は捕まったが3人の少年の犯行だった。少年法に守られ、反省したふりをしながら社会に戻って来た。4年の月日が過ち少年2人が続けて転落死する。事件、事故の両方から捜査が進む。疑いを向けられた少女の父親。しかも行方がわからない。彼を捜すのは警察だけではなく、フリーライターと少女の元担任の女も動き出す。残す主犯格だった少年はさらなる獣と化していた。現法でも難しい少年法。しかし、反省せずに繰り返す者はいる。

  • JKD さん

    少年法の闇をテーマにした物語。少年たちの欲望を満たすためだけの卑劣かつ残虐な行為は決して許されないが、少年法によってその判断は明確に切り分けられる。朋美ちゃんの仏壇にあった写真はまさに闇。鳥肌立ちました。暴力依存症の山岡と、捨て身で闘いに挑んだ香織のシーンも壮絶。少年犯罪と言えば「時計じかけのオレンジ」を想像してしまいます。獣はやっぱり獣なんですね。恐ろし。

  • タイ子 さん

    悪魔のような人間はいつその心に悪魔を住まわせていくのだろうか。産まれた時には誰しも天使なのに。あとがきで伊岡氏は「少年法」を訴える作品ではないとの事だが、確かにそこだけに拘ると罪を犯した少年たちの心の闇がどこかに置き去りにされてしまうかもしれない。罪を重ねる3人の少年たちの2人が何者かに殺される。被害者の父親が報復したのか?それを追うフリーライターと殺された少女の元教師。読み手を誘導していく2人の存在が登場人物たちそれぞれの闇を抉り、暴きだし心に爪痕を残していく。やりきれない思いがラストで少し救われたか。

  • machi☺︎︎゛ さん

    人生何度でもやり直せるってよく聞く言葉だけど、あれは結局本人のやる気の問題であって、少なくともこの本に出てくる性根の腐ったやつには勿体無い言葉だと思った。少年法に護られた3人。こうゆう話を読む度、じゃあ被害者は、被害者の家族はどうしたらいいの?とすごく腹が立つ思いをする。私ならとにかく相手が反省もせずのうのうと生きている事は許せない。同じ目に合わせてやりたいと思う。この本では、だけどそれが出来ない、複雑な事情を抱えた被害者の元担任の香織がとった行動が凄かった。

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伊岡瞬

1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞しデビュー。『代償』はドラマ化され、啓文堂書店文庫大賞も受賞。19年『悪寒』で再び啓文堂文庫大賞、『痣』で徳間文庫大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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