小隊 文春文庫

砂川文次

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167918774
ISBN 10 : 4167918773
フォーマット
出版社
発行年月
2022年05月
日本
追加情報
:
304p;16

内容詳細

ロシア軍が北海道に上陸。自衛隊の3尉・安達は敵を迎え撃つべく小隊を率いて任務につく。避難を拒む住民、届かない敵の情報、淡々と命令をこなす日々―。そんな安達の“戦場”は姿を現したロシア軍によって地獄と化す。「自衛隊の戦争」を迫真のリアルさで描く表題作ほか、元自衛官の芥川賞作家による戦争小説3篇。

【著者紹介】
砂川文次 : 1990年大阪府生まれ。自衛官を経て地方公務員。2016年、「市街戦」で文學界新人賞を受賞してデビュー。22年、「ブラックボックス」で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yoshida さん

    短編三編収録。砂川文次さんの自衛官の経験が活かされている。「小隊」は北海道に進攻したロシア軍と自衛隊の戦い。ウクライナ戦争もあり、現代戦の前線のリアルさを感じる。残る市民。意思決定の不合理さ。過酷な生活のストレス。初めて戦闘に参加し恐怖から覚醒する様子等、読ませる作品。個人的には「市街戦」が最も好み。幹部自衛官候補生の行軍訓練。錯綜する大学時代の記憶。私は一般企業に勤務しているが、モラトリアムから組織に属した日々の記憶とリンクし共感した。個人的に軍モノが好きな補正もあろう。甘い郷愁と訣別。なかなかの良作。

  • yamatoshiuruhashi さん

    一般大学出身者で幹部候補生として陸上自衛隊に入隊した経歴のある作家の小説。ロシアと北海道で交戦する普通科連隊の小隊長を主人公とした表題作。他の2篇は、退職後に米国の武装警備会社に就職した幹部自衛官、久留米の幹部候補生学校での一般大出身者幹部候補生の総仕上げの訓練を題材する。特に3編め「市街戦」は現在と過去が心象の中で錯綜するためわかりにくい。芥川賞候補というのはわかりにくい作品でなくてはならないのだろうか。内容は面白いのだが表現方法に違和感。自衛官出身の芥川賞作家・野呂邦暢と思わず比べつつ思った。

  • 小太郎 さん

    積読本消化、3編の短編集。ただ表題作「小隊」とあと2編「戦場のレビヤタン」「市街戦」はかなり違った内容でした。「小隊」はロシア軍が北海道に進行してきたらという架空戦記。内容は元自衛官ならではのリアルな戦闘シーンはかなり読ませます。ミリオタまで満足させる銃器や戦闘車両の描写、戦場の匂いまで感じられる臨場感溢れる秀作だと思いました。ただ後の2編は純文志向が強く、現実と空想がが混在する手法を取っているためかなり読み辛いし評価が分かれると思います。★3

  • 路地 さん

    元自衛官である著者の経歴故の軍装備に関する緻密な描写と、主人公の自問自答によるその心情の異様なまでの掘り下げにより、あっという間に作中に取り込まれた気分になる。収録順とは逆に、過酷ではあるが有事は起きない訓練を描く『市街戦』を起点に、日本で実際に有事が起きてしまう『小隊』、どこか生死の実感を求めて退屈な日本を離れたように思える『戦場のレビヤタン』と分岐した主人公の現在が描かれているように感じる。

  • Take@磨穿鉄靴 さん

    初砂川氏。状況が把握出来ないまま始まり気付いたら負けてた。そんな話。ひとたび戦闘が始まれば物事は複雑に入り組んで混乱に混乱を重ねた様な状況が続くんだろうということが文章を通じて伝わってくる。あと落ち着いていた小熊さんがあんな事になってたのが意外。ただ自分も戦闘が始まったら大いに混乱し我を忘れるのだろうなと思った。戦う理由が明確ではないから。★★☆☆☆

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砂川文次

1990年生まれ。神奈川大学卒。元自衛官。都内区役所勤務。2016年「市街戦」で第121回文學界新人賞を受賞。

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