基本情報
内容詳細
華やかなミュージックホールのスタンドバーに立つ売り子。整った顔立ちながら虚ろな表情の彼女が、飲み物と一緒に売るものは…。運命の分岐点に立ち、あらがい、翻弄される人間たちのなまなましい姿。名画の背後にある運命のドラマをひもとき、画家の企みと時代のリアルに迫る、スリリングな絵画エッセイ。
目次 : 若さと綺麗な顔だけを武器に―マネ『フォリー・ベルジェールのバー』/ロートレック『二日酔い(シュザンヌ・ヴァラドン)』/ 車輪は廻り続ける―バーン=ジョーンズ『運命の車輪』/ 生還できるか―ホーマー『メキシコ湾流』『ハリケーンの後で』/ジェリコー『メデューズ号の筏』/ 日比谷公園との関係―ルーベンス『ロムルスとレムス』/ 駄犬じゃけえ…―ブリューゲル『雪中の狩人』/ 遺書になりそこねた大作―ゴーギャン『我々はどこから来たのか我々は何者か我々はどこへ行くのか』『レ・ミゼラブルの自画像』『死霊が見ている』/ 死びとは駆けるのが速い―ヴェルネ『レノーレのバラード』/シェフェール『レノーレ‐死者は駆けるのが速い』/ 敗戦の将をいたわる―ベラスケス『ブレダ開城』/ルーベンス『侯爵夫人ブリジーダ・スピノラ=ドーリア』/ 表現者になるため生まれてきた―ワッツ『選択』/サージェント『マクベス夫人に扮したエレン・テリー』/ 聖書を破り捨てて―ムンカーチ『死刑囚の監房』『ハンガリー軍服姿の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世』/ 大金持ちのゴミ屋敷―モロー『ユピテルとセメレ』/ 若き英雄の誕生―グロ『アルコレ橋のナポレオン』『ヤッファのペスト患者を見舞うナポレオン』/ 老兵はただ消え去るのみ―ターナー『戦艦テメレール号』/ 久米仙人との違い―ボス『聖アントニウスの誘惑』/テニールス『聖アントニウスの誘惑』/ 胸塞がる物語―ティツィアーノ『マルシュアスの皮〓ぎ』/ペルジーノ『アポロンとマルシュアス』/ 女神とイージス艦―クリムト『パラス・アテナ』/ルーベンス『メドゥーサの首』/ 荒々しい馬市―ボヌール『馬市』『バッファロー・ビル肖像』
【著者紹介】
中野京子 : 北海道生まれ。作家、ドイツ文学者。2017年開催「怖い絵展」特別監修者。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに、絵画エッセイや歴史解説書を多数発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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アキ さん
読了日:2022/10/22
坂城 弥生 さん
読了日:2022/08/01
Shun さん
読了日:2022/04/21
じーにあす さん
読了日:2022/07/26
rosetta さん
読了日:2023/12/09
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人物・団体紹介
中野京子
北海道生まれ。作家、ドイツ文学者。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに、絵画エッセイや歴史解説書を多数発表。新聞や雑誌に連載を持つほか、テレビの美術番組に出演するなど幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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