ゆうれい居酒屋 文春文庫

山口恵以子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167918002
ISBN 10 : 4167918005
フォーマット
出版社
発行年月
2021年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
255p;16

内容詳細

新小岩駅南口、下町情緒溢れる商店街の路地裏にある居酒屋・米屋。カウンター七席の小さな店に今夜も悩みを抱えた客が訪れる。定番のお酒と女将の手料理を口にすれば、いつしか心は軽くなって…。でも、この店には大きな秘密があったのです。「食と酒」小説で大人気の著者が贈る、ちょっと不思議でしみじみ温かい居酒屋物語。

【著者紹介】
山口恵以子 : 1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。会社員を経て派遣社員として働きながら松竹シナリオ研究所で学び、2時間ドラマのプロットを多数作成。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務するかたわら、小説の執筆に取り組む。2007年に『邪剣始末』で作家デビューを果たす。13年、『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • しんごろ さん

    昭和と現代の架け橋みたいな居酒屋。こじんまりとした居酒屋“米屋”(よねや)。女将の秋穂さんが、亡き夫の正美(まさよし)に代わって切り盛りする。お気軽レンチン料理を食べて愚痴りたくなるって、どんな美味しさだ。秋穂さんの何気ない話とアドバイスが気づきをくれる。一見さんが、感謝のためにまた来たくなる“米屋”。これは、間違いなく秋穂さんの仁徳だ。ツッコミどころは多少あるけれど、細かいことは気にしない。気にするとすれば、焼き鳥屋が気になるよ。人情満点、温かさ満点の居酒屋。読んでるうちに常連の気分になった。

  • みっちゃん さん

    何と不思議な設定。悩みを抱えたひとがその横丁に迷いこんだ時にだけ、30年前になくなった居酒屋と時空が通じる、という。この小さな奇跡は神様の采配、ということか。年月の隔たり故に女将との会話に「?」が生まれること多々ではあるが、美味しいお料理と女将の思い遣りある対応に、お客達はやり直す知恵と元気を貰って店を出る。でも、もう2度とその店には辿り着けない。じんわり、しみじみ心に沁みる。はじめ食堂もだけど、ここ米屋もお酒の進む美味しそうな逸品ばかり。巻末のレシピ、試してみたい。

  • おしゃべりメガネ さん

    いよいよ満を持して、本シリーズに突入です。『食堂』シリーズの「おばちゃん」&「婚活」をほぼ読了してからのこちらにチャレンジとなりますから、既に山口さんワールドの下地はバッチリです。タイトル通り、ふらりと立ち寄った居酒屋が、次に訪れたトキには見当たらなくなり、近くの店に聞いてみると、なんとその店は既になくなっているという不思議な展開に。しかし、'ゆうれい'とはいっても、そこはさすがの山口さん、おどろおどろしい雰囲気は一切なく、終始アットホームな空気に包まれ、話が展開します。相変わらず食べ物描写が秀逸です。

  • タイ子 さん

    タイトルから店がゆうれいなのか、客がゆうれいなのか、はたまた…。新小岩の商店街にある一軒の居酒屋「米屋(よねや)」50歳ぐらいの女将さんが1人でやってるちっちゃなお店。仕事や人間関係で悩みふとのれんをくぐると、そこには笑顔の女将と美味しいお酒と肴が出てくる。肴はあぶったイカでいい〜♪ではなく、いろんな食材を組み合わせて冷凍しておき、注文に応えて少々手を加えてレンチンするのみ。悩みを吐露し、女将のアドバイスをもらいスッキリの客はその店に二度と行けない。何故なら…。不思議を不思議と思わない不思議なお話。

  • エドワード さん

    新小岩の商店街にある居酒屋・米屋。未亡人の秋穂が店を切り盛りしている。商店街の店主たち常連組に混ざって、初めての客が訪れる。イタリアンの料理人、女優、エリート会社員、グルメリポーター、中華の店主。様々な悩みを抱えた人々が、秋穂の料理に癒され、ヒントを得て立ち直っていく。そして数日後に再訪すると米屋がみつからない。実は秋穂は三十年前に亡くなっていた!という設定の短編集だ。秋穂がスマホやJリーグを知らないという伏線がある。悉皆屋という商売も昔は重宝したんだね。お話の半分は料理の描写で実に美味しそうだよ。

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