U 文春文庫

皆川博子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167915919
ISBN 10 : 416791591X
フォーマット
出版社
発行年月
2020年11月
日本
追加情報
:
463p;16

内容詳細

17世紀初頭、爛熟のオスマン帝国に徴用されたキリスト教徒の少年三人。ムスリムに改宗させられ、ポーランド・リトアニア軍との戦いに赴く。そして20世紀、第一次大戦の最中、ドイツ帝国誇るUボートを巡り、極秘作戦が開始される。時空を超えた幻想小説かつリアルな戦争小説。綾辻行人、須賀しのぶ、恩田陸との往復書簡付き。

【著者紹介】
皆川博子 : 1930(昭和5)年生まれ。東京女子大学外国語科中退。1973年「アルカディアの夏」で第20回小説現代新人賞を受賞。1985年『壁―旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞、1986年『恋紅』で第95回直木賞、1990年『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞、1998年『死の泉』で第32回吉川英治文学賞受賞。2012年『開かせていただき光栄です』で第12回本格ミステリ大賞受賞。同年第16回日本ミステリー文学大賞受賞。2015年、文化功労者に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • NAO さん

    第一次世界大戦時が舞台のU−bOOtの章と、17世紀が舞台のUntergrUndの章からなる物語。二つのUのつながりと、UntergrUndとは何のことなのかが分かったとき、数奇な運命にとらえられた者たちの秘密が明らかになる。彼らが生を受けてから、ヨーロッパの東部では戦が絶えなかった。ヤノーシュが図書館に籠ったのは、もう戦を見たくなかったからなのか。では、シュテファンは?彼らは、死ぬことができたが、ドイツの戦は、まだ終わったわけではなかった。最悪の戦を見ずに済んだ二人は、幸せだったのだろうか。

  • のり さん

    17世紀のオスマン帝国隆盛期と20世紀の第一次大戦のドイツに共通するのは、戦争が絶えない事と、数奇な運命を背負った若者達。死線をくぐり抜ける地獄と時空さえ超え生き続ける地獄。歴史をたどりながら生み出された皆川ワールド。巻末にある皆川さんと綾辻行人さん・須賀しのぶさん・恩田陸さんとの往復書簡も見所だった。

  • さや さん

    デウシルメで人生を転換させられたヤーノシュとシュテファンとミハイ。2人は長いときを生かされて、1人は同じ名前、遺伝子が綿々と受け継がれていく。神はいないけれど、人智を超越した何かはある。天啓とも言えるような一瞬の自由。信仰も尊厳も奪われて、長いときを与えられたから辿り着いた、歓喜なようで哀しい境地でもあるのかなと。17世紀オスマン帝国とWW Iのドイツ帝国がどうやって繋がるのかと思いながら読み進めて、その場面の描写の暗闇の極限状態の緊迫感ときっと光が美しかったんだろうなと思わせられる描写に圧倒された。

  • 秋良 さん

    単行本で初読、文庫で再読。中央アジアから中欧までを勢力下においていたオスマン帝国と、WW1のUボート内を違和感なく結びつける力業。作中に流れる膨大な時間に圧倒される。参考資料の何冊かは私も読んだことあるけど、こんな話思いつかなかったよ!(当たり前)文庫版は綾辻行人、須賀しのぶ、恩田陸との往復書簡のおまけつき。確かに須賀しのぶは幻想味を薄めた、皆川博子の後継者という感じがする。

  • たぬ さん

    ☆3.5 半分を越えたあたりからようやく波に乗ってきた。17世紀初頭のオスマン帝国ともう一方の舞台である第一次大戦中のドイツとのつながりが把握しきれてなくて。Uボートパートよりもオスマン帝国パートのほうが読んでいて楽しかったな。オスマン帝国ってば「即位したら自分の兄弟は殺す」や「オスマン2世、若くして奴隷に縊り殺される」がフィクションではないのが怖すぎ。けど怖いからこそもっと知りたくなってしまう。

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人物・団体紹介

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皆川博子

昭和4年(1929年)、京城に生まれる。1972年、少年向け時代小説『海と十字架』でデビュー。1973年、「アルカディアの夏」で第二〇回小説現代新人賞を受賞して本格的に活動を開始。推理小説、幻想小説、時代小説、西洋歴史小説の各ジャンルを横断して多彩な作品を数多く発表している。日本推理作家協会賞、直木

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