祈り 文春文庫

伊岡瞬

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167915100
ISBN 10 : 4167915103
フォーマット
出版社
発行年月
2020年06月
日本
追加情報
:
496p;16

内容詳細

東京になかなか馴染めない25歳の楓太は、ある日公園で信じられない光景を目にする。炊き出しのうどんを食べる中年男・春輝が箸を滑らせたその瞬間―。“田舎者”の劣等感を抱える若者と、“望まない力”を持つがゆえ暗い過去を背負って生きてきた中年男の人生が交錯するとき、心震える奇跡が起きる。

【著者紹介】
伊岡瞬 : 1960(昭和35)年、東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』(応募作「約束」を改題)で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞して作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • いつでも母さん さん

    はぁ・・なんてこった。またしても文庫改題作。5年前に読んでいるのだが、あの頃、「よくわからない」と感想を挙げていた私。今回解説まで読んでやっぱり「なんだかなぁ」の感想しか出て来ない。伊岡さんだから期待して再読だったが、人は見た目だけでは判断できないのだ。騙されるなと言ってやりたい。自分に不思議な力が備わっていたとしたら・・とは思うものの『普通』ってなんだろうね。

  • イアン さん

    ★★★★★☆☆☆☆☆『ひとりぼっちのあいつ』改題作。アパレルメーカーに務める冴えないサラリーマン・楓太と、自身の持つ不思議な能力ゆえに不本意な人生を送ってきた春輝。その特殊能力を偶然楓太が目撃したことで2人の人生は徐々に交錯し…。あえて時系列をずらして楓太と春輝の物語を交差させる手法には巧さを感じるが、本作最大の特徴である「春輝の特殊能力」というファンタジー要素を充分に活かしきれていない印象を受けた。ミステリ要素はないが、旧友のクズっぷりとそれを突き返せない主人公のヘタレっぷりに伊岡瞬らしさを感じる作品。

  • bunmei さん

    イヤミスタッチの井岡作品。但し、全面に残酷さや卑劣さを強調した『代償』程のイヤミスというより、人の弱さや孤独、人生の挫折がクロスする中での内面的な心理を描いたヒューマンドラマ。そこにエスパーな要素も加わり、内容に深みを増している。また、2人の主人公の人生を交互に並行して描き、各章ごとに場面は変わるのに、サクサクと読み進める筆致、次第に2人の運命がリンクしていく展開は、更に読者を引き込む。そして、全ての登場人物が、それぞれに存在感を示して、最後には回収されていく人物設定にも、井岡作品らしさが窺える。

  • あすなろ さん

    今、出版社各社さんが推している伊岡氏の作品。ちょっと風変わりな感がある初期の頃に位置する作品。解説にもあったが、ミステリ要素もなくはないが、どちらかと言うと少しSF・ファンタジー要素を持った小説という感か。でも、この厚みの頁数を読ませてしまうのは流石。但し、加筆修正されたというラストはどう捉え理解したら良いのか?読者にその捉え・解釈は委ねられているのだろう。チト僕には分かりにくかったのだが…。

  • のり さん

    不思議な力を持つ為に苦悩が続いた「春輝」と何をするにも中途半端で斜に構える「楓太」。東京での暮らしも対人関係に苦しむ二人が出会い、取り巻く環境が動き出す。この二人の心の隙間に入り込もうとする悪党達。特に春輝は大事な人達との急な別れが多く、多くの傷を抱えながらも静かに暮らしたかっただけなのに…不要な能力の為に嫌がらせの山。様々な人間模様がみれたが最終章だけ理解が追いつかなかった。

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人物・団体紹介

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伊岡瞬

1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞しデビュー。『代償』はドラマ化され、啓文堂書店文庫大賞も受賞。19年『悪寒』で再び啓文堂文庫大賞、『痣』で徳間文庫大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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