黒面の狐 文春文庫

三津田信三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167912420
ISBN 10 : 4167912422
フォーマット
出版社
発行年月
2019年03月
日本
追加情報
:
535p;16

内容詳細

敗戦に志を折られた物理波矢多は、九州で炭坑夫となる道を選ぶ。意気投合して共に働く美青年・合里光範もまた、朝鮮人の友を過酷な労働に従事させた過去に罪悪感を負っていた。親交を深める二人だが、相次ぐ変死体と“黒い狐面の女”の出現で炭鉱は恐怖に覆われる。ホラーミステリーの名手、新シリーズ開幕!

【著者紹介】
三津田信三 : 2001年『ホラー作家の棲む家』(文庫化に際し『忌館』と改題)でデビュー。10年『水魑の如き沈むもの』で第10回本格ミステリ大賞受賞。09年『山魔の如き嗤うもの』で「本格ミステリ・ベスト10」第1位、また17年には同ランキングの20周年企画で『首無の如き祟るもの』が20年間のベストに選出された。13年『幽女の如き怨むもの』で「ミステリが読みたい!」第1位獲得。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 眠る山猫屋 さん

    戦後の騒乱覚め遣らぬ時期、満州の理想を失った物理波矢多(もとろい・はやた)は九州で炭坑夫となる。各地の炭坑に伝わる奇怪な黒い狐面の美女の幻影。戦中の炭坑の悲惨な環境と半島から連れてこられた朝鮮人労働者たちに対する激烈な差別。このふたつの黒い歴史が奇怪な連続殺人を産む。うっすらと知ってはいても、歴史的事実を突き詰められると、現在の日韓関係の混迷も否定できなくなる。恨みは言葉で片付けられるものではないのだから。全ての日本人が加害者ではなかったとしても。そして事態を混迷に導いた黒い狐面の美女とは誰だったのか。

  • MATSU さん

    死相学探偵を読んでいたので、気になって購入。まず私には時代背景が難しい。でも、それを感じさせないくらい読みやすいけど、長かった。ホラーはほぼなかったと思います。ミステリーに少しホラー。狐の面の女は?炭鉱の真っ暗闇とか想像するだけで怖いですし、狐の面も恐怖の対象です。ただこの話はこの時代背景でないといけないと思います。シリーズででているのでしばらくしたら続きを読もうと思います。今月中に読み終えて良かった😅

  • ミンティア さん

    ちょっと、ホラー少な目のミステリ小説。ホラー3:ミステリー7ぐらいの割合でしょうか。三津田信三らしいゾッとする上質なホラーミステリでした。刀城シリーズとはまた別のシリーズ作品。敗戦後の日本の炭鉱について、とても詳しく書いており、その時勢が良く分かりました。その敗戦にショックを受けた物理波矢多が本作の主人公。エリートでありながら波矢多はわざわざ底辺ともいえる炭坑夫で働く事を選び、毎日死と隣り合わせの炭鉱へ潜っていきます。なんで、わざわざそんな場所で働くのか・・・・・・?それにもちゃんとした理由があるのです。

  • JILLmama さん

    戦後間もない炭鉱で、次々と炭鉱員が死ぬ。皆、首には注連縄が。事件の犯人は誰か? シリーズものの一作目。炭鉱の壮絶な環境と、戦時中から戦後の日本。ミステリーだけでなく読み応えたっぷりでした。

  • よるのもち さん

    物理波矢多シリーズの一作目。著者の代表的なシリーズである刀城言耶シリーズと比べるとホラー要素はかなり薄めな印象を受けた。戦後の九州を舞台に、炭鉱の中に姿を表す謎の「黒面の狐」に纏わる連続殺人事件。刀城シリーズの民族学の蘊蓄とは違ったアプローチで、戦争の爪痕が色濃く残っている時代の恐怖が描かれていた。最後までどう着地するのか分からない二転三転する推理は見事。

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人物・団体紹介

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三津田信三

奈良県出身。2001年、『ホラー作家の棲む家』でデビュー。’10年、『水魑の如き沈むもの』で第10回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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