怒鳴り癖 文春文庫

藤田宜永

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167911584
ISBN 10 : 4167911582
フォーマット
出版社
発行年月
2018年10月
日本
追加情報
:
304p;16

内容詳細

旅行代理店を経営する男が、ある晩仕事帰りに待ち伏せされ、二人組の男に暴行を受けた。物盗りの犯行ではない。怒鳴り散らす癖のある男は自分に恨みがある者の犯行ではと疑うが…(「怒鳴り癖」)。危機は、日常の延長に思いもよらぬ姿で忽然と現れる―。人生の「迷路」に迷い込んだ6人の男たちを描く短篇集。

【著者紹介】
藤田宜永 : 昭和25(1950)年、福井県に生まれる。早稲田大学中退。48年、パリに渡り、エールフランスに勤務。55年に帰国後、エッセイを執筆。61年、『野望のラビリンス』で小説デビュー。平成7年、『鋼鉄の騎士』で日本推理作家協会賞、8年、『巴里からの遺言』で日本冒険小説協会大賞短編部門大賞を受賞。11年『求愛』で島清恋愛文学賞、13年『愛の領分』で直木賞、29年『大雪物語』で吉川英治文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 5 よういち さん

    さて困った。面白くない訳ではない。むしろ私の中ではそれぞれの主人公に共感する部分もあって楽しめた。しかし、感想を書こうとしても、あらすじ以上のものが出てこない。 郷愁?ノスタルジック?身近なホラー?どれも違う。 解説にあった「いつまでたっても女ごころの分からない男たち」これはこれで正解なのだろうが、物語の本質ではないと思う。◆主人公はほぼ全員が人生の下り坂を迎え、静かに日々の営みを繰り返す男たちばかり。そんな彼らが、自分の撒いた種によって、日常に潜む迷路に迷い込む。女性家族は冷ややかな目で男を見守る。

  • じいじ さん

    私のお気に入りは表題作。主人公は、元の会社仲間をパートナーに起業した男、54歳。仕事もできるが、少しばかり気短で「怒鳴り癖」なのが玉にキズ。そんな主人公が、二人組の男に殴られてしまう災難に。犯人の目星もつかずに時は過ぎます…。この主人公の直情径行の仕事ぶり、少々頑固な性格が、小生の現役当時と重なって、懐かしいと同時に心苦しい思いもしてきた。この短篇に登場する、苦境を乗り切り再起を目指す、6人の男たちを描いた物語は面白かった。もっとも、現役を離れた今だから気楽に読めたのかもしれないが…。

  • hit4papa さん

    平穏に生きてきた中高年男性が、迷いを感じるひと時を切り取った短編集です。どの作品も出だしはぐぐっと引き込まれるのですが、ドラマチックな展開を期待していると肩透かしを食らいます。もやっとした結末の方がリアルであるものの、物語として読ませて欲しいですね。暴漢に襲われた直情径行型の経営者は誰に恨まれたのか「怒鳴り癖」、痴漢として通報した近所の男が自死してしまい「通報者」、老年の弁護士が目にした傷害被害者は学生時代の恋人か「時には母のない子のように」等、6作品。ノスタルジーを感じるのは、自分も同年代だからかも。

  • カブ さん

    人生の迷路に迷い込んだ6人の男たちの、昭和の雰囲気漂う、6つのお話。ひとつの事にこだわるあまり、どんどん負のスパイラルにハマりこんでいくようでスッキリしない読後感。

  • nemuro さん

    『裏切りの特急サンダーバード』(西村京太郎)に続く“しりとり読書”の63冊目。「人生の“迷路”に迷い込んだ男たちを描く短編集」とのことで、表題作を含む6編を収録。昭和な時代背景に懐かしさを感じながらの読了。藤田宜永は、最近になって何となく気になり始めた作家。そこそこ購入本もあっただろうかと本棚を眺めてみたら本書の他に10冊。意外に多い。しかし既読は、<探偵・竹花>シリーズの第1作、『ボディ・ピアスの少女 新装版』と、渋いタイトルに惹かれての『通夜の情事』くらい。今後も時折手を延ばしてみようかと思うところ。

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人物・団体紹介

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藤田宜永

1950年福井県生まれ。早稲田大学文学部中退。パリ滞在中エール・フランスに勤務。76年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞長編部門、第13回日本冒険小説協会大賞特別賞をダブル受賞。その後恋愛小説へも作品の幅を拡げ、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、

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