山本周五郎名品館 2 裏の木戸はあいている 文春文庫

山本周五郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167910716
ISBN 10 : 4167910713
フォーマット
出版社
発行年月
2018年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
480p;16

内容詳細

膨大な山本周五郎の短編群から選びに選ばれた名品――「ちいさこべ」「法師川八景」「榎物語」「こんち午の日」「橋の下」等9編。 

【著者紹介】
山本周五郎 : 1903(明治36)年‐1967(昭和42)年。山梨県生れ。26年、「須磨寺附近」で作家デビュー。『日本婦道記』が43年上期の直木賞に推されるも固辞、以後すべての文学賞を辞退した。『樅の木は残った』など、多くの傑作を遺す

沢木耕太郎 : 1947年、東京都生れ。『テロルの決算』で79年に大宅壮一ノンフィクション賞受賞。『一瞬の夏』(新田次郎文学賞)、『深夜特急』、『檀』、『凍』(講談社ノンフィクション賞)、『キャパの十字架』(司馬遼太郎賞)など常に方法論を模索しつつ、ノンフィクションに新しい地平を開いてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO さん

    沢木さん選択による山本周五郎短篇作品集の第2弾めです。今回は人間の意地という側面に焦点を当てられての9つの作品が収められています。意地というとどちらかというとマイナス的なイメージが強いのですが、ここでは人間を成長させていくいい意味での使い方が多いように感じました。既読のものもいくつかあるのですが、「裏の木戸はあいている」という作品がいいと感じました。あと2冊が楽しみです。

  • 佐々陽太朗(K.Tsubota) さん

    「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」 有名な草枕の一節にもあるとおり、自分の信念や価値観にこだわりを持って生きていくと不自由だ。もっと軽やかな生き方があるし、そのほうが生きて行きやすいことは明らかなのにそれができない。意地というやつである。一般に意地をはるやつは人間が小さい。しかしたとえ死んでも意地をはり通すやつはアッパレである。本書にはそんな人間が織りなす物語九篇が収められている。

  • キムチ27 さん

    再読繰り返しても、常に新たな江戸期の情景が広がる・・そして人の裏の心の捉え方も。山周さん ほぼ秀作揃いともいえる内容ばかり。今回は「若き日の摂津守」を異なった視点で読め、面白かった。言うならバカ殿を演じる事により、自らの鎧とすべく育てられた人物。長ずる迄、周囲はそれを気づかず、嘲り良いように権勢を私物化して行く。今にも通じて居る様な昏い笑いが有る。子供の頃厳然と存して居た「文壇」今思えば、何と無意味な語か・・山周さんを愛してやまぬ読書人が厚い事を信じてい疑わない。文学に境界線なんて。。

  • kawa さん

    味わい深い逸品のオンパレード。一気に読むのがもったいなくて3日かけてゆっくり読了。編者の沢木耕太郎氏によれば本書のテーマは「意地」だそうな、なるほどぉ。「若き日の摂津守」のラストの痛快さが本書の気持ちの良い締めになっていて秀逸。折に触れて手に取りたい短篇集だ。「こんち午の日」は再読。

  • ぶんこ さん

    沢木さん選集の2巻目。最後まで読んでから解説を読むと「意地」がテーマだったとある。著者が直木賞辞退を含む生き様には「意地」があったとのこと。男の人の意地、女の人の意地と違いはあろうが、こだわる世界を持っている。「裏の木戸はあいている」は男の意地、「法師川八景」は女の意地でしょうか。心に残った作品でした。

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人物・団体紹介

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山本周五郎

1903年、山梨県生まれ。横浜市西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。関東大震災後、復職せずに文学修行に努める。29年、「少女世界」に童話や少女小説を発表する。43年、『日本婦道記』が第17回直木賞の候補に推されるが辞退。59年、『樅ノ木は残った』が第13回毎日出版文化賞

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