利休の闇 文春文庫

加藤廣

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167909383
ISBN 10 : 4167909383
フォーマット
出版社
発行年月
2017年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
加藤広 ,  
追加情報
:
368p;16

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • Noelle さん

    純粋に面白かった。利休と秀吉の確執はよく語られているが、一味違う著者の解釈は地味ながら一面理解できる。なぜなら膨大な資料の読み解きから結論を引き出しているから。経歴からもその調査能力と茶道の知識の深さで、茶会資料から表の政治のこと、人間関係の離合などがこれだけ読み取れるとは驚きだ。信長から主を変えて秀吉の茶頭となった時から、遊びの茶を求める秀吉と、道を追求する利休との背反が始まったのか。朝顔茶会、黄金の茶室、木像事件などは表層に過ぎないと思えた。利休居士の名を好んでいなかったとは!晩年の渾身の作である。

  • さっと さん

    秀吉と利休の出会いから蜜月、亀裂、対立、終幕までを時系列で丹念に追っている。タイトルからは本能寺三部作に連なるミステリーっぽさがにじみ出ているが、いたって正統派の歴史叙述で、極言すればお茶に対するふたりのスタンス、権力者と芸術家、武士と町人という立場や世界観の違いが大きいように思う。一種のステータス、コミュニケーションツールとした秀吉と、文化としてとことんまで突き詰めようとした利休。「闇」というよりは「澱」だね。わかりあえず譲らずお互い悪感情がどんどん積み重なってしまった感じ。まるで連鎖できないぷよぷよ。

  • まいど さん

    恐らく加藤廣の遺作になる様な気がしているのは自分だけだろうか。 加藤廣の調査力、読解力、想像力に感服する事多々ありその作品の多くを読ませてもらい支持して来た。今回の利休への想いも並々ならぬものがあり今までの利休像から少し離れた利休を見ることが出来た。これぞ歴史小説だ。歴史小説故に多作が難しい事は解るが死ぬ前に出来ればもう二、三作書いてくれないものだろうか。

  • コウ さん

    理由あって表紙買いしてしまった一冊。帯に『信長の棺』シリーズを匂わせる文言が――読んでないけどいけるか?!と強行突破。…大丈夫でした、今作のみでも楽しめました。ただ今作を純粋に【歴史小説】として読もうとするとかなり苦しいです。数多の茶人の残した茶会記を基に執筆されたようですが、この茶会記と執筆者の解説も随所にあることから、読み方を掴むのに苦戦。正直、私が楽しめたのは、読み方をやっと掴めたかも!と思った半分も過ぎた頃からでした…トホホ。まだまだ読書素人です。

  • マシンガン さん

    利休と秀吉。茶の湯を通じて通わせた二人の心は、何故離れていったのか。其々の来た道、行く末、そして今の立場と思うこと…。作者の一貫した歴史観の中で、史実の分析をもとに両者の関係を更に浮かび上がらせた一冊。

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