エヴリシング・フロウズ 文春文庫

津村記久子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167908485
ISBN 10 : 4167908484
フォーマット
出版社
発行年月
2017年05月
日本
追加情報
:
398p;16

内容詳細

背が低くて、勉強もスポーツも苦手。唯一の得意分野の絵も、自信を喪失中。そんな中学生のヒロシの一年間の成長を描く青春物語。

 

【著者紹介】
津村記久子 : 1978年(昭和53年)、大阪府生まれ。大谷大学文学部国際文化学科卒業。2005年「マンイーター」(単行本化にあたり「君は永遠にそいつらより若い」に改題)で第21回太宰治賞を受賞し、小説家デビュー。2008年「ミュージック・ブレス・ユー!!」で第30回野間文芸新人賞、2009年「ポトスライムの舟」で第140回芥川賞、2011年「ワーカーズ・ダイジェスト」で第28回織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • buchipanda3 さん

    「ウエストウイング」の3年後、中3になったヒロシの物語。このじっくり読ませる感じがやっぱりいい。そしてヒロシはヒロシだった。ヤザワとか女子たちとの会話はたわいもないが、緊張と弛緩のバランスが程よくて関西弁の軽妙さと相まってうんうんとなりながら読めた。エッとなる事件や顔をしかめる状況にも出くわす。でもヒロシならばと思って見ていた。相手の心に踏み込み過ぎず、安易な同情とかせず、ただ何とかしてやりたいという心持ち、それが彼の魅力。別の道に進んだら忘れてしまう奴かも。だけどふと思い出したら心が和む奴なのだと思う。

  • papako さん

    なんか染みたわ〜。津村さん描く中学生というので、少し身構えてしまったけれど、真っ当すぎるほど真っ当なお話でした。ヒロシ、出来過ぎやろう。ヤザワとヒロシ+フジワラがいい感じ。大土居、野末、増田も。なんかいいなぁと思う。こんな中学生いいひんやろうとは思うけど、どうなんやろう。ラスト、ヤザワの自転車が引き上げられるシーンはグッときた。解説にヒロシのことを『意見がない』と書かれていたけれど、違うと思う。意見がないヤツにヤザワは助けられへんやろう。と、関西弁で感想書いてみました。ほんま良かった。

  • 佐島楓 さん

    中学生ひとりひとりに、自分の世界があり、どんなことがあってもそれを壊されないようあらがっていく、そんなことを想像させる。少年少女なりのささやかな広がりがやがて不安と期待に満ちた未来へつながっていく。ネガティブなようでいてポジティブ。素晴らしいのひとこと。

  • 優希 さん

    面白かったです。変に洗練されていないので、ヒロシの目線で読むことができました。青春でありながらも淡々と普通の日常で、等身大でリアルな姿が描かれているのもいいですね。最後の「すべては漂っている」の表現が良いなと。

  • shizuka さん

    主人公ヒロシが「ウエストウィング」のヒロシだと分かった途端、俄然面白くなってきた。親友ヤザワの災難、淡い恋、勝手にライバル視している女子など、ヒロシの心はまったく落ち着かない。それでも彼は余計なことを言わず、自分で答えを出す力があるから立派。大土居の複雑な家庭、これは大分事件だと思ったけれど軽く収束してしまって逆に不安に。大土居とかえでが幸福になれますように。高校受験で出会った町村。ヒロシはガン無視しているけれど、いずれ映画「瀬戸内海」の内海と瀬戸のようになる気がしてならない。高校生のヒロシにも会いたい。

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津村記久子

1978年大阪府生まれ。2005年「マンイーター」(改題『君は永遠にそいつらより若い』)で太宰治賞を受賞してデビュー。08年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、09年「ポトスライムの舟」で芥川賞、11年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、13年「給水塔と亀」で川端康成文学賞、

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