ギッちょん 文春文庫

山下澄人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167908294
ISBN 10 : 4167908298
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
追加情報
:
368p;16

内容詳細

四十歳を過ぎた「わたし」の目の前を去来する、幼なじみの「ギッちょん」の姿―子供みたいにさみしく、無垢な文章。そこには別の時間が流れ、ページを繰るたびに新たな世界が立ち上がる―鮮烈なスタイルで現れた芥川賞作家・山下澄人の、芥川賞候補作「ギッちょん」「コルバトントリ」を含む初期傑作集。

【著者紹介】
山下澄人 : 1966年、兵庫県神戸市生まれ。富良野塾二期生。1996年より劇団FICTIONを主宰、作・演出を兼ねる。2011年より小説を発表。2012年書き下ろし小説『緑のさる』で第34回野間文芸新人賞受賞。2017年「しんせかい」で第156回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ユカ さん

    夢とわかって夢をみているような感覚でした。解説で小川洋子さんが「魂だけになってしまった人々のようだ」と記しており、その表現が一番しっくりくるなと思いました。特別ではない、よくいる人の一生や、知り合いが大きな津波にのまれた人のこと。直接的にはまったく書かれない感情を行間から読もうとしたり、その人に何が起こっているのかを想像したり、いろいろ考えさせられる。純文学的な読み物は苦手だったけど、山下さんの作品はぐいぐい引き込まれ、ラストまで集中できた(途中で離れるとわけがわからなくなるというのもあるけれど)。

  • YO))) さん

    収録作の何れもノスタルジーと殺伐との混淆の中に「わたし」が解体していくようなドラッギーさがあってヤバかったが、 一方で人物の台詞にどん語(※岡田彰布監督の口調)ぽさもあり 『声みたいなもんは、あれや、空気のあれや』 とか完全にそうよと思った。

  • 百太 さん

    マイッタな〜。

  • ぽち さん

    単行本の「ギッちょん」と「コルバトントリ」を合本、4作の中編を収める。素晴らしい。山下澄人と言えば渡部直己さんが提唱したところの「移人称」と言われる、まず言えば実験的な作風が批評の対象になる作家であり、または保坂さんの言によればdon't think,feel!で、世間の評判と言えば「しんせかい」は素人の書いたような小説でこれが芥川賞受賞作か・・・というようなものらしいが、まず本書の3番目に収められている「トゥンプクトゥ」ではその人称、視点が目まぐるしく変わり続けるアブストラクトな言語「センス」が最高潮に

  • Toshi さん

    「鳥の会議」を読んでいるので驚かなかったが、同様に、ワープする時間軸、視点の度重なる切り替え、現実と夢の中を行き来するような浮遊感、独特ではまってしまう。1番好きな作家は?って今聞かれたら、山下澄人って答えそう。

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人物・団体紹介

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山下澄人

1966年兵庫県生まれ。富良野塾二期生。2012年『緑のさる』(平凡社)で第三四回野間文芸新人賞受賞。2017年『しんせかい』(新潮社)で第一五六回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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