黒書院の六兵衛 下 文春文庫

浅田次郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167907679
ISBN 10 : 4167907674
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
追加情報
:
305p;16

内容詳細

御書院番士・的矢六兵衛はもとの六兵衛にあらず!?正体を探る中見え隠れする的矢家の事情。その間も六兵衛は、次第に居座る部屋を格上げし、ついに最も高貴な御座敷、黒書院へ。果たして六兵衛は何者なのか?天朝様ご到着まであと数日―。笑って泣いて物語は感動の結末へ。比類なき武士の物語ここにあり。

【著者紹介】
浅田次郎 : 1951(昭和26)年、東京生まれ。著書に「プリズンホテル」「地下鉄(メトロ)に乗って」(第16回吉川英治文学新人賞)「蒼穹の昴」「天切り松闇がたり」「勇気凛凛ルリの色」「鉄道員(ぽっぽや)」(第117回直木賞)「霞町物語」「天国までの百マイル」「壬生義士伝」(第13回柴田錬三郎賞)「王妃の館」「椿山課長の七日間」「五郎治殿御始末」「輪違屋糸里」「お腹召しませ」(第1回中央公論文芸賞、第10回司馬遼太郎賞)「中原の虹」(第42回吉川英治文学賞)などがある。2015(平成27)年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Shinji Hyodo さん

    「六兵衛」の正体とは『武士』そのものであったのだろう。二百六十余年の長きに渡り続いた徳川幕府と泰平の江戸の世の終わりに生きた真の武士であった。十ヶ月の籠城の間に物言わずとも滲み出る高き格調と誠の武士道を体現するかのごとくな六兵衛の姿は誰しもが畏敬の念を抱く存在と成り、真の徳川臣下として時代の幕引きを見届け、その正義と真心を次代に託すことが六兵衛の本意であったのか…黒書院の間で相対する聖上と六兵衛の姿が天下禅譲の儀であるならば、江戸の世を正しく明治に受け渡す事こそが六兵衛の正体だった…のであろう。

  • ふじさん さん

    御書院番士的矢六兵衛の正体と共に、的矢家の実情が明らかになる。江戸城に居続ける六兵衛は、最も高貴な座敷、黒書院に、そこで遂に天朝様との対面が実現する。笑いと涙いっぱいのユーモア小説には、最後に感動の結末が待っていた。そこには、比類なき武士の矜持を六兵衛の姿に見た。特異な作品ではあるが、明治維新前後の日本の武家社会の人々の複雑な思いがこの物語に凝縮しているように思う。

  • TCD NOK さん

    コメディ要素をいくらか含んだミステリーと思いきゃ、読み進んでいくうちに最後は浅田次郎得意の「泣かせ」に入った。結局六兵衛について、旗本になった経緯とかは描かれていたけど、どうしてあのような武士が惚れる武士になっていったのかは、壬生義士伝ほど詳しく描かれてなかったので、そこがちょっと消化不良。木戸孝允や大村益次郎の六兵衛に対する見方の変化とかも描いてほしかった。

  • タツ フカガワ さん

    的矢六兵衛の江戸城での無言の居座りは、じつに10か月にも及ぶ。その間、六兵衛の居座る部屋は次々と格上の殿席になり、ついに将軍の御座所、黒書院へと出世(?)していく。そして最終章のあの方との対面から後、涙が止まりませんでした。六兵衛が江戸城を去る景色の美しいことといったら、これぞ正しく「ラストサムライ」。下巻は一気読みでした。

  • mymtskd さん

    官軍に明け渡す江戸城に無言で居座り続ける謎めいた旗本、的矢六兵衛。彼が何者であるかなぜそうしているのかを周りの人たちが勝手に推測し勝手に怯え勝手に憤る様は皮肉であり、コミカルでさえある。幕末史を彩る有名な志士たちが次々登場し、イメージ通りの言動や振る舞いをするのも楽しい。ただ、全体を通じてちょっと冗長な印象も。子母澤寛や司馬遼太郎の名作を読み返したいような気分になった。

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