女のいない男たち 文春文庫

村上春樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167907082
ISBN 10 : 4167907089
フォーマット
出版社
発行年月
2016年10月
日本
追加情報
:
300p;16

内容詳細

「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」他全6篇。最高度に結晶化しためくるめく短篇集。

ユーザーレビュー

総合評価

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大切な女性の喪失は、村上春樹文学に繰り返...

投稿日:2021/04/22 (木)

大切な女性の喪失は、村上春樹文学に繰り返し(欠かさず?)登場する、物語の重要な構成要素。この短編集では、他の要素をできるだけ排除して「女性の喪失」に純化させた、ユニークな試み。抑えた表現で、時にはユーモアも交え、男の悲しみを描く手腕は見事。ヘミングウェイやフィッツジェラルドの短編を思わせる、わかりにくいオチも、村上春樹の真骨頂!

座頭 さん | 兵庫県 | 不明

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この本も喪失感を僕のココロに残していった...

投稿日:2021/04/11 (日)

この本も喪失感を僕のココロに残していった。それは心に残り続けるワードのせい?例えばこの本の「独立器官」に。 「僕らが死んだ人に対してできることといえば、少しでも長くその人のことを記憶しておくくらいです。でもそれは口で言うほど簡単ではありません」。 タイトルにもなってる「女のいない男たち」も同様に。 「ある日突然、あなたは女のいない男たちになる」。

3rdwind さん | 東京都 | 不明

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雑誌に発表してきた一連の短編をまとめた掌...

投稿日:2021/04/10 (土)

雑誌に発表してきた一連の短編をまとめた掌編集。 村上春樹氏の長編作品に比べると、ライトなタッチで読みやすく仕上げているようにも見える。 しかし、ひとつひとつの短編に含まれる喪失感、断絶感といった底流にあるテーマは読み込むと重厚さがあることに気づく。

さんたろう さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • やいっち さん

    仕事の合間の楽しみに読んできた。もっとさくさく楽しんで読めるはずが、予想外に仕事が忙しくなったこと、合間に青柳いづみこ氏のエッセイを楽しんだこともあって、一週間を費やした。  その前に手にすること自体、躊躇ってきた。題名の「女のいない男たち」に、ギクッ俺のことかと書店で手にできないできた。

  • あきら さん

    短編集で、ひとつひとつは別の話で完結しているんだけど、どこか聞いたことのあるような、別の物語に生きている人たちとどこかで知り合いのような、そんな繋がりを感じさせ、何度か読んだページに戻ることがありました。 洗練された例え表現はもう流石で、圧倒的な世界観を持つ方だなと改めて感じました。

  • 射手座の天使あきちゃん さん

    新刊のたびにトライ&挫折を繰り返している村上春樹さん 豊かで磨かれたお酒や音楽への造詣、暗喩・明喩・比喩的表現の数々 うーん、こりゃ相当洗練された感覚の持ち主じゃないと読了は無理かとあきらめかけたけど ジャジャーン見事読了!!(笑) えっ、内容ですか  ??? いまひとつ呑み込めませんでしたが「女のいない男たち」私もその一人です(笑)

  • カムイ さん

    映画が話題になっているので読んでみた。読メでは初の村上春樹氏、初期作品は数冊読んでいるが、相変わらずの男女の不倫、セックス、のオンパレード。内情的な主人公達は健在であるし、読者のカムイはえっ、それで終わり⁉️って投げ出される始末でした、村上春樹の文学はカムイにはあまり合わないのかなぁと思いながら読んでいましたが(シェエラザード)はワクドキしながらした。千夜一夜物語の続けてよぉ〜と(クッソ〜)😅

  • ウッディ さん

    「ドライブ・マイ・カー」より「独立器官」と「シェエラザード」が面白かった。久しぶりに読んだ村上春樹さんの恋愛小説は、どこを読んでも彼らしい一冊でした。「風の歌を聴け」に夢中になった高校時代、ビールばかり飲んでいた主人公に憧れを感じていた自分、それから数十年経って、ナパワインやシングルモルトを飲むようになった主人公達のことを、同窓会で再開した友達のように感じてしまった。女性に対して冷静すぎる男性の恋愛を描いてきた村上さんが、一人の女性を愛しすぎて狂ってしまう男性を描いたのも、何かのメタファーなのだろうか?

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人物・団体紹介

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村上春樹

1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。 1979年、『風の歌を聴け』でデビューを飾り、群像新人文学賞受賞。

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