かげゑ歌麿 文春文庫

高橋克彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167905699
ISBN 10 : 4167905698
フォーマット
出版社
発行年月
2016年03月
日本
追加情報
:
377p;16

内容詳細

殺し屋・月影を追う北町奉行所筆頭与力・仙波一之進・仙波は平賀源内に依頼して、事件のカギを握る記憶喪失の娘をエレキテルで治療するが、娘が思いだしたのはただひとつ、「おとっつぁんは歌麿」!?表題作などテレビドラマ「だましゑ歌麿」シリーズの原作2篇を含む中篇集。巻末座談会・水谷豊、岸部一徳、中村橋之助。

【著者紹介】
高橋克彦 : 昭和22(1947)年、岩手県盛岡市に生まれる。早稲田大学商学部卒業後、美術館勤務を経て、58年『写楽殺人事件』で第29回江戸川乱歩賞を受賞。その後、61年『総門谷』で第7回吉川英治文学新人賞、62年『北斎殺人事件』で第40回日本推理作家協会賞、平成4年『緋い記憶』で第106回直木賞、12年『火怨』で第34回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    面白かったです。2時間ドラマ風の展開でサクッと楽しめました。世間的な善悪より、個人の中の基準で動くため、皆が迷いがないのが気持ちいいところでした。その行動は大胆すぎるほどです。歌麿の女運の不運さは気の毒にもなりますが、それでも格好良いです。生一本に見えて一癖も二癖もある登場人物たちの活躍に胸をすく思いになりました。

  • sin さん

    歌麿を取り囲む仲間内の様子が歯が浮くような有様で堪らない。そんなに周りの人物をいい奴に描いてしまっていいものかと読み始めに突っかかってしまったが、ただ単に社交辞令で持ち上げあっているだけならそれはそれで後々面白い展開が待ち受けているのかもしれないなどと天邪鬼に思ってしまう。そして作品の中で歌麿を強く描くことによって活劇としての爽快感はあるがご都合主義な感は否めない。それに反して謎解きの仕掛けの部分はすっきりとよくできている。今回、判明した歌麿の娘の絡みはなかなかに問題を含んで興味深く先の展開が楽しみだ。

  • はつばあば さん

    源内も北斎も肖像画があるのに歌麿さんは残っていない・・と思う。この時代にこの素晴らしい仲間が集まれたのは、一重に田沼・松平のお陰か、はたまた作者高橋さんのお陰か(^^♪。歌麿に娘は知らないが、春郎こと北斎には本当に北斎以上の絵師の娘さんが。回文はこの時代にもあったのだと、驚きとストーリーの面白さに一気読みしたかったのだが・・熊本地震。江戸時代に火事は多かったろうが・・この時代はどうだったのだろう。安政の大地震1855年・・彼ら仲間は誰ひとり災難に合わずに済んだようだ。人の一生とはなるべく平安であって欲しい

  • TakaUP48 さん

    昔「京伝怪異帖」を読んで、跳んだ話だったので読んでみたが、筆と刀を自在に扱う歌麿という設定。このイメチェンには、最後までついて行けなかった。「さやゑ歌麿」は、読んでいるうちに嫌な予感が…。歌麿の悲しみは如何に。「かげゑ歌麿」事件現場に倒れていた娘・ゆうに、源内のエレキテルで刺激を与えると「おっとつぁんは歌麿」と言う。殺し屋集団・月影の一派か?娘を救おうと歌麿は単身踏み込みが…。「判じゑ歌麿」ゆうは、親父譲りで絵が上手い。判じ絵で月影一派の動きを伝える。殺陣の場面が一行で終わるのが、妙に物足りなかった。

  • 冬見 さん

    「命を懸けてもいいと思えるものに出会って、それこそ死ぬほどに取り組めりゃ、たとえ中途であろうと悔いはねぇ」「いつ死んでもいいって思うようになるまで絵を描いてみろ。その心持ちを味わわせずにおめぇを死なせたくねぇ。それが生きてきた証しだろうに」◆本作の主人公は歌麿。第一作と同じく歌麿が辛い思いをすることが多くて第一話の時点で続きを読むのが辛くなってしまったが、ストーリーの面白さに引っ張られて胸を痛めながらもどんどん読み進めてしまった。絵師としての歌麿の業を垣間見た一冊だった。最後の歌麿の台詞に涙ぐんでしまう。

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人物・団体紹介

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高橋克彦

1947年、岩手県生まれ。早稲田大学卒。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、86年『総門谷』で吉川英治文学新人賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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