王になろうとした男 文春文庫

伊東潤

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167905682
ISBN 10 : 416790568X
フォーマット
出版社
発行年月
2016年03月
日本
追加情報
:
345p;16

内容詳細

野心が、野望が、人を変えていく戦国時代。桶狭間の戦で功を挙げた毛利新助、計策事により秀吉や光秀よりも出頭した塙直政、臣下の謀略で一族郎党を虐殺された荒木村重、信長に父を殺され復讐を胸に秘める津田信澄、黒人奴隷となって買られてきた彌介。信長の家臣ゆえ、運命に翻弄された男たちを描く短篇集。

【著者紹介】
伊東潤 : 1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。「国を蹴った男」(講談社)で第34回吉川英治文学新人賞を、「巨鯨の海」(光文社)で第4回山田風太郎賞と第1回高校生直木賞、「峠越え」(講談社)で第20回中山義秀文学賞、「義烈千秋天狗党西へ」(新潮社)で第2回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)、「黒南風の海―加藤清正『文禄・慶長の役』異聞」(PHP研究所)で本屋が選ぶ時代小説大賞2011を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yoshida さん

    織田信長の家臣五人の視点から描く短編集。白眉は標題作の「王になろうとした男」。モザンビークに住むヤシルバはポルトガルの奴隷商人に囚われる。イエズス会宣教師達の手により、ヤシルバは信長に献上される。ヤシルバの膂力と研ぎ澄まされた感性を信長は見抜き、彌介と名を与え自身の小姓とする。偏見を持たず、能力を見抜き接する信長に彌介は心酔する。二人は信忠の代まで掛けて欧州を制し、彌介をアフリカ大陸の王とする夢を語る。勃発する本能寺の変で夢は潰えたかにみえたが、彌介は信長の言葉を思い出し再び生きる。実に読ませる傑作です。

  • Rin さん

    王となろうとした織田信長。彼と関わった人たちの物語。だけど、誰の物語を読んでいても織田信長の存在感は絶大。彼の影響力の強さが、カリスマ性が伝わってくる。この時代の人たちが抱く野心、彼に仕えることで抱いた野心。その野心と信長に翻弄された人たち。その行く末も様々で、いい悪いを決めるものでもなく、誰もが精一杯に生き抜いていた。フィクションであることを忘れて一人ひとりの物語とその時代に浸ることができた。個人的には表題作と「果報者の槍」が良かった。何より知らなかった人たちを知ることができた読書の時間でした。

  • hit4papa さん

    織田信長のマイナーな家臣たちを主役に据えた短編集です。主役は、毛利新助、塙直政、荒木村重、津田信澄、モザンビークからの黒人奴隷彌介。信長は、彼らの運命を直接的、間接的に翻弄する役どころです。桶狭間から本能寺まで、歴史ツウ度が試されますね。荒木村重は他の小説や新書の歴史もので取り上げられていますが、他の四人の武将は見覚えがありません。信長の人物像を形作る上で、本作品集のエピソードは新鮮でした。特に、信長と彌介の出会いから本能寺の変、そしてその後の顛末と続くタイトル作は、知的好奇心を刺激されました。

  • あも さん

    毛利新助、塙直政、荒木村重、津田信澄、黒人奴隷の彌助…さてあなたは何人知っていましたか?信長に仕え、歴史の主役にはなれなかった彼ら。一武士として生涯を終えた者、出頭競争に敗れた者、謀反した者…信長を主役に据えるではなく、まして秀吉や明智光秀の視点から描くでもない。不器用だったり、狡っ辛かったり、情けなかったりする等身大の男達。織田信長という異形の存在に対する「畏怖」と「憧憬」の狭間で藻掻く彼らの生き様を通してこそ、その苛烈さ、底知れなさ、そして眩いまでの魅力を存分に描くことが出来たのだろう。出色の短編集。

  • 優希 さん

    面白かったです。信長の家臣故に運命に翻弄されるのがハラハラさせられました。

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伊東潤

1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。『黒南風の海―加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』(PHP研究所)で「第一回本屋が選ぶ時代小説大賞」を、『国を蹴った男』(講談社)で「第三十四回吉川英治文学新人賞」を、『巨鯨の海』(光文社)で「第四回山田風太郎賞」と「第一回高校生直木賞」を、『峠越え』(

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