小説にすがりつきたい夜もある 文春文庫

西村賢太

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167903862
ISBN 10 : 4167903865
フォーマット
出版社
発行年月
2015年06月
日本
追加情報
:
248p;16

内容詳細

四面楚歌の状況下、すがりついた一冊の本―。爾来、藤澤清造の歿後弟子としての運命が拓ける。葛西善蔵論として卓越な「凶暴な自虐を支える狂い酒」、独得な筆致によるヰタ・セクスアリスの「色慾譚」など、無頼、型破りな私小説作家の知られざる文学的情熱が満載された、芥川賞受賞前後のエッセイ集。

目次 : 凶暴な自虐を支える狂い酒/ しみじみと金が欲しい/ 私小説五人男―私のオールタイム・ベスト・テン/ 私小説書きの自信―芥川賞を受けて/ 芥川賞受賞が決まって/ この人あっての私小説―芥川賞受賞の弁/ 受賞のことば/ 己れのセコさを活写する名篇/ 著名作家気分/ わが心のファイターズ〔ほか〕

【著者紹介】
西村賢太 : 1967年、東京都生まれ。中卒。2007年に『暗渠の宿』で第29回野間文芸新人賞受賞。11年「苦役列車」で第144回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ワニニ さん

    こんな…中年男の「色慾譚」を電車で読んでいる私、なんだかなー。しかし、西村賢太にしか書けない微細な記録は見事。いろいろ盛り沢山な一冊だが、小学生宛の文章には頬が緩む。ふてぶてしく、自虐的で、キレやすいのは、繊細かつ温かみある性格の裏返し?うーん、そこまでイイ人にしなくて良いか。

  • あらた さん

    自分を曝け出す勇気、書かれている内容は確かに低俗でゲスなのだがここまで曝け出されると逆に清々しく思えてくる。解説の「そうとしか書けないという私小説の苦しみは、そうとしか生きられない私たちの苦しみである。」が心を打つ。村西とおるの「死にたくなったら下を見ろ。俺がいる。」を思い出す。自分の弱さを受け入れて生きるしかないがどんな自分であっても役に立てることがあるのでは、と何故か前向きな気持ちになれる。

  • 澤水月 さん

    東スポ連載の艶話「色慾譚」が白眉、性の目覚めと中年超え賞取ってからのエロ本処分の苦吟(笑)など。「西村賢太風俗3P」とデカい見出しをつけられた逸話は無かったような。意外に淡々とし読み苦しくない。他は受賞前後雑文。単行本にある受賞前夜の「一日」は文庫に無い

  • のけつ さん

    藤澤清造や田中英光への並々ならぬ思いや氏が私小説書きへと至る道程を記した前半部も興味深いが、後半のエロにまつわるエッセイ集「色欲譚」が抜群に面白い!いい歳したおっさんがひたすら性欲を満たすことに一生懸命笑。多汗症のせいでデリヘル嬢に嫌がられたり数百冊のエロ本に囲まれながら自慰に耽ったり。自虐的かつ知的な文章でバカバカしいと思いながら共感もしてしまう。読後は妙にスッキリとした心地よさが残った

  • スナフキン さん

    著者の芥川賞受賞前後のエッセイ集。私小説に関するものはとても面白く、自分までも昔の私小説を読みたくなる程だが、後半の女性に関するエッセイは男である自分が読んでも不快だった。著者をエレガントだと評する解説の小島慶子の見解にも疑問を感じた。

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人物・団体紹介

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西村賢太

1967年7月12日東京都江戸川区生まれ。中卒。著書多数。2022年2月5日急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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