花冠の志士 小説久坂玄瑞 文春文庫

古川薫 (小説家)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167901820
ISBN 10 : 416790182X
フォーマット
出版社
発行年月
2014年09月
日本
追加情報
:
359p;16

内容詳細

幕末の乱世、尊王攘夷派志士の中心人物として短い人生を駆け抜けた久坂玄瑞。長州藩医の子として生まれ、黒船来航から間もなく家族を喪ない、攘夷の志に燃えた。松下村塾の双璧として高杉晋作と並び称され、師・吉田松陰の妹を妻とした。詩を愛し、武に生き、もののふとして散ったその生涯を描いた決定版。

【著者紹介】
古川薫 (小説家) : 大正14(1925)年、下関に生れる。山口大学卒。山口新聞編集局長を経て、文筆生活に入る。平成3年藤原義江を描いた『漂泊者のアリア』で第104回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    久坂玄瑞の短い生涯を鮮やかに描き切っていると思いました。家族を失い、攘夷の志に燃える様子が切ないと言えますね。吉田松陰の妹を妻とし、詩を愛したその姿には哀愁すら感じます。武に生きなければ風流人となれたかもしれないと思うと悲しいものがありますね。25年で散る命には久坂が好んで詩に詠んだと言う桜の花がよく似合います。武士として、尊王を貫いたその生き様は美しく、そして儚いものでした。悲劇の武士というべき生き方に胸を打たれずにはいられません。

  • あらあらら さん

    去年の大河だったんですね。不人気、地味って言われてましたが、今年だったら不倫で話題になれたのかも。わずか24歳でこれだけ足跡をのこせるんだから(すべてが事実ではないにせよ)当時の人のエネルギーには感心。

  • 衛兵 さん

    先日、お亡くなりになった直木賞作家、古川薫先生の作品。「花燃ゆ」が放送されていた頃に積んでいたのだが、すっかり遅くなってしまいました。ドラマでは東出昌大さんが熱演していた、文の一人目の旦那さんですが、本作でもアツい人物だった事が描かれています。吉田松陰に弟子入りするまでの子憎たらしいところや、高杉晋作と一触即発になるところなど、見所たっぷりでした。禁門の変でその短い命を散らすまでの流れが、わかっていても悲しい。

  • なつきネコ さん

    仁のドラマの再放送から久坂玄瑞の事が離れなくなった。それ以来、大河の蛤御門を見返した。小説で久坂玄瑞が主人公を読んだのは初めて。玄瑞は真っ直ぐで詩作を捻り、桜を愛する文学派。兄の玄機は適塾の塾頭と教養の質の違い。洋学と接する事がありながら、敵視し近寄らなかった。兄の喪失と師匠の喪失が尊攘派の頭目・久坂玄瑞へとなった。その一途さは切なく胸に来る。武士への憧れから無謀と理解しながらも侮辱を無視できなかった玄瑞。彼と道を別れていく同士達、欠ける側からみた幕末。必死に道を繋いただけの人、久坂玄瑞。

  • マッピー さん

    久坂玄瑞って、怖いと思っていた。なんであそこまで狂信的に攘夷を叫ぶのか。その、イっちゃった感が、すごく怖い。玄瑞が家族を黒船に殺されたと、生涯思い続けたかどうかはわからないが、徹底した攘夷思想は、そこから生まれたものなのかもしれない。目的のためなら手段を選ばない長州のやり口は嫌いなんだけど、15歳から25歳までの玄瑞の生きざまを読んで、なんだか切なくなった。曇りのない目で世の中を見ることができたなら、彼はどんな人生を送ったのだろう。やっぱり攘夷を叫んだだろうか。

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古川薫 (小説家)

1925年山口県下関市生まれ。山口大学卒。山口新聞編集局長を経て、文筆生活に入る。91年に藤原義江を描いた『漂泊者のアリア』で直木賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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