はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか 文春文庫

篠田節子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167901349
ISBN 10 : 416790134X
フォーマット
出版社
発行年月
2014年07月
日本
追加情報
:
345p;16

内容詳細

駿河湾で揚がった巨大ウナギを食べた人間が食中毒にかかった。原因はウナギの体内に残留していたレアメタルのパラジウム。非鉄金属を扱う会社の社員・斎原は、そのウナギが日本の資源確保の切り札になると確信し、生息地を追ったが…(「深海のEEL」)。科学技術に翻弄される人間たちを描く、現代の黙示録。

【著者紹介】
篠田節子 : 1955(昭和30)年、東京都生まれ。東京学芸大学卒業後、八王子市役所に勤務。90年「絹の変容」で小説すばる新人賞を受賞し、作家活動に入る。97年「ゴサインタン―神の座―」で山本周五郎賞、「女たちのジハード」で直木賞、09年「仮想儀礼」で柴田錬三郎賞、11年「スターバト・マーテル」で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    中短編4作。空想科学小説(Science Fiction)に分類。細かい所に拘るとよい。「深海のEEL」最後のプランクトンと鰻の関係を定量的に示す指標が欲しいかも。「豚と人骨」人骨の話題と豚の話題の関連性を指し示す背景知識が自分には希薄である。ちょっと調査しよう。「はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか」ロボットが出てくるが、ロボットの話題にもう少し触れて欲しいかもしれない。どうやって学習するのか。「エデン」結末が何を指し示しているのか、背景知識が希薄なせいか、よくわかっていない。ちょっと調査しよう。  

  • らむり さん

    短編集で、どれも科学技術が絡んだサスペンス。表題作が一番好き。篠田さんと言えば「ブラックボックス」をまず思い出す私としては、篠田さんらしいお話だと思った。

  • みゃ さん

    オチが分かるまで得体の知れない不気味さに不安を煽られるSF中編。どれも科学や高度文明に対する風刺が効いていて、衝撃的な内容の割にリアリティがあって面白い♪『深海のEEL』パラジウムが採れる巨大鰻のえげつない利用法…/『豚と人骨』出土した女性だけの大量の人骨。呪いの様な惨事と遺跡の真相…/『はぐれ猿は熱帯雨林の夢をみるか』何処までも執拗に追ってくる赤く光る目のロボット。恐怖からの…/『エデン』極地の陸の孤島に拉致同然で連れてこられトンネル掘りに従事させられた男の末路は…/読み応えありっ(o≧▽゜)o★4.5

  • 絹恵 さん

    人間の知恵は可能性を内包していると信じています。でもいずれ知恵が知恵を飲み込んだ時、独りよがりの罪滅ぼしなら、未来に全てがあると信じることは出来なくなります。そうやって人間は未来への逃避と可能性の押し付けのなかで、それでもパンドラの箱の中にあるエデンの果実を食べずにはいられないのだと思います。なぜなら人間は安全神話の夢を見るのだから。

  • ひろ さん

    4篇のSF短編集。4作ともとても読み応えがあります。科学者や役人や学者がドタバタする様子が滑稽で、得体の知れない物体の存在は薄気味悪く、どれも面白くて一気に読み切りました。表題作は恋の要素もあり、最後にキュンとするシーンが素敵です。特に『エデン』は是非多くの人に読んで欲しい。卒業旅行の外国で、羽目を外しすぎた日本人青年に起こる出来事。帰国したら禅宗の僧侶になるはずの青年が、閉ざされた異世界で辿る人生の喜怒哀楽が描かれています。短篇にするのは勿体無いような傑作でした。

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人物・団体紹介

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篠田節子

1955年、東京都八王子市生まれ。東京学芸大学卒業。90年『絹の変容』で第3回小説すばる新人賞を受賞。97年『ゴサインタン』で第10回山本周五郎賞、同年『女たちのジハード』で第117回直木賞、2009年『仮想儀礼』で第22回柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で第61回芸術選奨文部科学大臣賞

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