チェ・ゲバラ伝 文春文庫

三好徹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167900830
ISBN 10 : 4167900831
フォーマット
出版社
発行年月
2014年04月
日本
追加情報
:
462p;16

内容詳細

南米アルゼンチンの裕福な家に生まれ、医師になるも、貧困と圧制と腐敗の覆う現実を憂い、キューバ革命へと身を投じたチェ・ゲバラ。彼はどのように生き、そして死んだのか。その情熱と友情。遺した言葉は「ユネスコ世界記憶遺産」にも登録され、いまなお全世界で語られる伝説の男、ゲバラを描いた不朽の傑作評伝、増補版。

目次 : 第1章 メキシコまで(その出生/ 腕白小僧 ほか)/ 第2章 グランマ号(街頭写真屋/ フィデル釈放 ほか)/ 第3章 奇跡の革命(世界への旅/ カストロの辞任 ほか)/ 第4章 別れの手紙(祖国か死か/ 工業化への苦闘 ほか)/ 補章 コンゴの日々

【著者紹介】
三好徹 : 1931(昭和6)年、東京生まれ。横浜国大経済学部卒業。50年、読売新聞社入社。調査部、「週刊読売」などに勤務。59年、小説「遠い声」でデビュー。65年に読売新聞社を退社、67年、「風塵地帯」で日本推理作家協会賞、68年、「聖少女」で直木賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • saga さん

    キューバ危機。リアルタイムには知らないが、キューバを巡って米ソが緊張状態となり、あわや第三次世界大戦に発展かと思われたことと、カストロ、チェ・ゲバラの名前だけは知っていた。本書を読むと、超大国に抑圧された民衆のために身を挺したチェの生き様に感動する。それは日本人のメンタリティに近いからかも知れない。キューバの共産主義は、抑圧され続けた民衆を開放する政治信条として納得できるし、革命直後のカストロ体制に悪いイメージは持てなかった。コンゴ、ボリビアでの革命闘争の失敗と、チェの死が本当に痛ましかった。

  • ころこ さん

    大きな欠点はチェ・ゲバラを客観的に、時として批判的に書いていないことで評伝にはなっていないことにある。著者と対象との心理的な距離が近く、チェ・ゲバラが何者かが予め読者と共有されている前提で書かれている。本書でチェ・ゲバラを知る読者には要注意だ。出版された71年では、むしろそれが当然だったからだろう。ところが中盤でチェ・ゲバラが来日するところでは、この印象が一変する。著者は検事・河上和雄の兄であり、新聞記者で直木賞作家という変わり種だ。この経歴が中盤で生きて来る。チェ・ゲバラと会ったひとの証言による一次情報

  • 金吾 さん

    なかなかの力作です。チェ・ゲバラの生涯がわかりました。信念に生きるとは何なのかを考えさせられました。特に第4章はすごかったです。このような人の話を読むと亡くなった時期に日本で行われていた大学紛争等は茶番劇だなと感じました。

  • 茉莉花 さん

    革命に生きた男、チェ・ゲバラ。アルゼンチンの裕福な家に生まれ、医者として安定した生き方も出来たはずなのに彼は違う道を選んだ。悪政に苦しむ貧しい民のために彼は革命に身を投じた。この本の中ではキューバ革命の話が一番好きだ。非常に困難な状況下でいつ死ぬとも分からないのに信念のために戦うさまは壮絶で心打たれる。戦略でヒットエンドランがあったのだけどある芸人を思い出した笑 また、キューバ解放軍は戦いの最中、負傷した敵軍を治療したり、薬を必要としたときは金を払って買っていた。そういった心遣いもあり人心を得たのだろう。

  • nobody さん

    アメリカ軍事顧問団の援助によりゲリラ戦の訓練を受けたレインジャー部隊1800名対50名。50名のうち生き残ったのは3名のみ。これがゲバラ最後のボリビアでの戦いである。誰が上流階級への鑑札たる医学博士の肩書を捨て、アルゼンチン屈指の財産家の娘との結婚を捨て、愛する妻と5人の子供との幸せな家庭を捨て、キューバ工業相の地位を捨て、こんな戦いに再び身を投じるだろうか? それがゲバラである。ボリビアを見よ、そこにはゲバラがいなかった。いたのは共産党のモンへという薄汚い俗物だった。ためにボリビアで革命は成らなかった。

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人物・団体紹介

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三好徹

1931年、東京生まれ。旧制横浜高商(現横浜国立大学)卒業。読売新聞社に入り、記者生活後、67年『風塵地帯』で第20回日本推理作家協会賞、68年『聖少女』で第58回直木賞受賞。2021年4月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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